「テクノロジーで暮らしを楽しくオモシロク」がテーマの、東海最大級ハッカソン!
2018年2月24-25日に中京テレビの主催で行われた東海最大級のハッカソン「Hach-Chu!」。今年のテーマは 「テクノロジーで暮らしを楽しくオモシロク」です。
花から恐怖の電話がかかってきたり、歯ブラシでゲームをコントロールしたり、渋谷の交差点でトイレしたり…昨年以上に尖ったユニークな作品がでてきました。
また、こちらのハッカソンには、以下11社が技術サポートされていました。
昨年の「Hack-Chu2017」はMashupAwardsが運営をお手伝いし、今回も伴野さんがハッカソンのファシリテータを努めたので、こっそり潜入させてもらいました。ということでレポートします!
まずは、審査員に選ばれた最優秀賞、優秀賞からご紹介していきたいと思います。
作品紹介
今回の「Hack-Chu」は101名が方がアイデアソン予選に参加し、そこで作られた20チームの中から、勝ち上がった8チームが本戦であるハッカソンにて競い合いました。
発表時のデモを含めざっと全作品をご紹介します。まずは、5名の審査員の方に選んでいただいた最優秀賞、優秀賞からご紹介したいと思います。
審査基準は「完成度」「アイデア」「デザイン」の3つです。
<最優秀賞 賞金20万円>■作品名:matatavi/チーム名:トラベラーズ
某テレビ局の「ダーツの旅」をアプリで再現したサービス
①宿泊期間の指定②キーワードの指定 この2つを選択するだけで、旅のプランを提案してくれます
デモはこちら。花見に行きたいデモです。
【中京TVハッカソン】#hackchu #MA_2018
⑧作品名:matatavi花見行きたいデモ。 pic.twitter.com/fyd4rV0NBZ
— ヒーローズ・リーグ (@mashupaward) February 25, 2018
こちらの作品は、TOPPAN賞と、ヤフー賞もゲットです。
8作品中、唯一モノに連動させないWEBだけのサービスでしたが、見事20万円をゲットです。
<優秀賞 賞金5万円>◆作品名:チュウキョ〜くん とハミガキゲーム/チーム名:ハミガキさせ隊
大嫌いなハミガキをゲーム感覚で楽しく面白くして、進んでハミガキ出来るようになるサービス
超高性能IoTスペシャルハミガキ と スペシャルスマートミラー(とはいえ、実際は鏡ではない)。9軸センサーを歯磨きに装着し、歯を磨いた場所を把握。磨いてないところを可視化。また、ゲームを取り入れて、磨いてないところを誘導するというコンテンツも準備。
歯磨きしながら、ゲームするデモはこちら
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018 ③作品名:チュウキョ〜くん とハミガキゲーム
デモはこちら。歯磨きしながらげーむできるよ。 pic.twitter.com/nOXUN362tC
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
こちらの作品は、日本マイクロソフト賞もゲットです。
9軸センサーの説明が、GEEKっぽくて好きでした。
2つの賞を選んでいただいたのは、こちらの5名の審査員の方々でした。
・江龍修氏|名古屋工業大学 副学長
・久下 玄氏|tsug.LLC, Coiney,inc
・栗栖義臣氏|株式会社はてな 代表取締役社長
・松岡陽子氏|中京テレビアナウンサー
・長谷川治彦氏|中京テレビ 経営企画局長
審査員によって選出される賞には選ばれませんでしたが、他の作品もとてもおもしろいものが多かったので、発表順に全作品紹介したいと思います。中には企業賞を4つも獲得した作品もあります。
■作品名:そんなところでOPP/チーム名:トイレの神様
日々の暮らしを、もっと楽しく、面白く!トイレをアミューズメントに!
トイレ空間の壁面にプロジェクションマッピングを行い、トイレのウォッシュレットについている「温め・ウォッシャー・送風」機能を利用して4D体験を演出。プロジェクションマッピングは、渋谷の交差点、宇宙、ゲームの世界など様々。IBM Cloud 顔認証で年代と性別が判別できるので、それに合わせてシーンが選ばれます。
デモはこちら
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018
①作品名:そんなところでOPP
デモはこちら。
渋谷でopp pic.twitter.com/zw7yGCx09M— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
■作品名:ニコオコふうふ地雷探査機 /チーム名:なかよしフォーエバー
夫婦円満をサポートするおしゃべりAIロボット
言われて嬉しかった言葉(ニコワード)や、嫌だった言葉(オコワード)を登録しておくことで、自動的に会話の中から検知し相手におしゃって褒めてくれたり、電話をかけて注意してくれるAIロボット。
デモはこちら
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018
②ニコオコふうふ地雷探索機デモはこちら。3dプリンタ持ち込んで作ったよ。オコワードばーじょん。 pic.twitter.com/ihuL4fE2Lv
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
こちらの作品は、Twilio賞をゲットです。
3Dプリンターで自作したロボットや、その動きが「かわいー」と大人気でしたね。ただ、審査員の方の「このデバイスを考える時間を、奥さんの事を考える時間にあてたほうが…(ry」というのは正論ですねw。
■作品名:ギリギリアラーム/チーム名:MUS★ARD
場所と時間を伝えると最適な時間にアラームを設定してくれる枕型デバイス
枕に頭をのせると、予定を聞いてくれるので、アラームかけ忘れを防止します。支度にかかる時間などを事前に登録しておけば、現在地から目的地までの時間を自動計算してくれるので、慣れない場所に行くときにも起きなければ行けない時間に起こしてくれます。起きないとビリビリしたお仕置きも!?枕が話すので、機能名はピロートーク。
デモはこちら。
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018 ④作品名:ギリギリアラーム
デモ。場所と時間を伝えると最適な時間にアラームを設定してくれる。 pic.twitter.com/sHxYsCzE4x
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
こちらの作品はなんとヴァル研究所賞、エーアイ賞、Kintone賞、IBM賞の4つの企業賞を総なめ。
チンピラ目立ってましたw.
■作品名:リア充こたつ/チーム名:ささしま非リア充の会
VRでつくるリア充的生活!これであなたもリア充に!!
VRゴーグルを装着すると、まるで家で彼女と触れ合っている気分に。彼女への返事を間違えると、足を踏まれます。
回答を間違えると足を踏まれるデモはこちら。(足を踏まれるためのデモ?)
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018
⑤作品名:リア充こたつデモ。間違えると足を踏まれる。最後にリア充度は判定される。(がそこまで動画撮れなかった。ごめんなさい) pic.twitter.com/dtt8ccFXJb
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
こちらの作品は、TOPPAN賞をゲットです。
何度も足を踏まれるデモに対して、「リア充レベルが高いのどうなるの?」という質問が…。質問を間違えたほうがデモとして面白いため、何度も足を踏まれるようにわざと回答を間違えていましたが、それがアダになった!?でも、足踏まれるのが楽しそうでしたねw。
■作品名:プラントーク/チーム名:フラワーラボ
水分や日照が足りないと、植物から電話がかかってくるサービス
鉢の中にセンサーを仕込み、花の状態(水分量や日照具合)を感知。水分や日照が足りないときは電話がかかってきます。成長や水やりのタイミングなどにより声色や性格が変化。花のニックネーム、花の種類、電話番号を登録するだけでサービスが利用できます。
光が当たってない時、チューリップからかかってくる電話のデモはこちら。
【中京TVハッカソン】#hackchu#MA_2018
⑥作品名:プラントーク光が当たってない時のチューリップから電話がくるよ。のデモ。 pic.twitter.com/CF875y8LCI
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
こちらの作品は、DataSpider賞、Seeed賞をゲットです。
花からかかってくる電話の声「お水ちょうだい。プツッ プープープー」の声がホラーっぽかったところに、ある意味面白みがあった気がします。お水がないと、恐怖の電話がかかってくるストーリーだと面白かったかも?
また、毎回電話がかかってくるのは「うざい」という審査員の意見も。私もSMSと併用がいい気がしました。
■作品名:飲み会エスケープ/チーム名:ESCAPE-Z
抜け出しにくい集まりから抜け出す(=エスケープ)のを助けてくれるサービス
ポーチをあけたり、SNSに投稿したら、家族や上司から偽の電話がかかってきて、それを口実に飲み会を抜け出せます。エスケープスキルは348種類。
PTAの会議でポーチをあけると、子どもからニセの電話がかかってきて抜け出すデモはこちら
【中京TVハッカソン】#hackchu #MA_2018
⑦作品名:飲み会エスケープPTAnoの会議でポーチを開けると子どもから偽の電話がかかってきて抜け出せるデモ pic.twitter.com/m17SPqgDEG
— MashupAwards@2/22に法人登記完了 (@mashupaward) 2018年2月25日
以上が、今回のハッカソンで作られた作品です。
技術サポート
気になるサポート技術のラインナップはこちらになります。
Amazon Alexa|アマゾンジャパン合同会社
Alexaは、Amazon Echo、Echo Dotをはじめとする数多くのデバイスで中枢的な働きをするAmazonの音声サービスです。2つのSDKのサポートします。
DataSpider Servista|アプレッソ
ハブ系 APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディングで実現が可能
駅すぱあとWebサービス&駅すぱあと路線図|株式会社ヴァル研究所
1:駅すぱあとWebサービス:乗換案内のWebAPI。駅情報や経路探索可能。多言語対応も。
2:駅すぱあと路線図:日本全国シームレスな1枚の路線図に、様々なデータとのAPI連携が可能
enebular、Milkcocoa|株式会社ウフル
enebular:エッジとクラウドを “つなぐ” IoTオーケストレーションサービス
Milkcocoa:IoTメッセージングサービス。クラウドからデバイスを操作したり、デバイスからクラウドを経由してアラート受信やデータ送信して可視化や分析したり
日本語音声合成API AITalk WebAPI|株式会社エーアイ
より人間らしく自然な音声で自由に音声合成をすることが可能な、高品質音声合成エンジンのAPI. 男女子供合わせて15名の声の種類に加え、「喜び」「悲しみ」「怒り」の感情表現が可能な話者や関西弁風、萌えキャラ『VOICEROID+琴葉茜・葵』の声まで、様々な声のラインナップをそろえています。
kintone(キントーン)|サイボウズ
ドラッグ&ドロップでデータベースを設計できるので、プログラム経験がない方でも「あっ!」という間にWebアプリケーションを作成できます。 さらに、REST APIによる拡張で様々なサービスと連携できるプラットフォームとしても利用できます 。
Seeed株式会社
Seeedは、メイカー、デザイナー、アーティスト、ホビーイストのアイデア実現をエレクトロニクスで支援する最先端企業の1つです。中国深センの企業と協力してハードウェアの開発と製造を行い、数個の試作から何万個の量産まで、幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。
今回は様々な部材を持ってきていただきました。
IBM Cloud|日本アイ・ビー・エム(株)
クラウド開発基盤である「IBM Cloud」に期限なし、無料、カード登録不要のクラウド基盤 Watson含む多数のAPIとサービスが使える 「IBM Cloudライト・アカウント」新登場! IBM WatsonやIoTなどの数十種類のサービスとAPIを使用できます。 AI/アプリケーション開発 / デバイス開発 / IoT・ロボット連携 いずれも大歓迎です!
Cognitive Services、Microsoft Azure|日本マイクロソフト株式会社
Web API で簡単に写真や動画・言語の解析、翻訳といった多彩な機能を組み込める “人工知能パーツ” Cognitive Services もその一つでは無料で始められます
Microsoft Azure :Web アプリケーションをホストするためのサーバーやストレージをはじめ、アプリケーション構築に必要なさまざまサービスをご提供しています。
Yahoo! Open Local Platform(YOLP)|ヤフー株式会社
Yahoo!JAPANがデベロッパー向けに提供する地図・地域情報のAPI・SDK。ウェブページの制作はもちろん、スマートフォン向けアプリケーションの開発においても、多彩な地図表示、店舗・施設検索、ジオコーディング、ルート検索、標高地取得などの豊富な機能をご活用いただけます。
Twilio|KDDIウェブコミュニケーションズ
音声通話、メッセージング(SMS、チャットなど)、ビデオなどの様々なコミュニケーション手段を、アプリケーションやビジネスへ容易に組み込むことを可能にします。
とても魅力的なテクノロジーばかりでした。
イベント様子
アイデアソンは、アイスブレイクからはじまり、サポート企業のみなさまより技術説明→個人アイデアソン→チームビルディング→チームアイデアソン→アイデア発表→結果発表と進んでいきました。
ハッカソンは、Tシャツ配布からはじまり→この1週間でどこまでつくりあげているのか?内容に変更はあるのか?などの中間発表→ハッキングタイム(企業のみなさまに早速相談)→モクモク→バタバタ→成果発表→乾杯→タッチ&トライと進んでいきました。
イベントの様子は、以下の関連リンクをみていただくと、より詳細の様子が伺えます。
●つぶやきまとめ(togetter)
・アイデアソン https://togetter.com/li/1200434
・ハッカソン(オープニングからハッキングタイム) https://togetter.com/li/1202597
・ハッカソン(成果発表から最後まで) https://togetter.com/li/1203006
●写真(flickr):https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157690117863712
みなさま、お疲れ様でした!
また、参加者、サポート企業、審査員のみなさまが書いてくれたブログもご覧ください。
●関連ブログ
・中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」に審査員として参加してきました/はてな2代目社長のブログ
・HACK-CHU で 優秀賞 && 2年連続日本Microsoft 賞を受賞しました /くうと徒然なるままに
・中京テレビハッカソン「HACH-CHU!」でAPI提供してきました/Twilioブログ
・楽しくオモシロク仲間とつながる! 中京テレビハッカソン「HACK-CHU!」レポート/フィラメント
蛇足
鈴木まなみ(@Rin2tree)
昨年のHack-Chuは、デモまで作品を完成できている作品が少なかった印象でしたが、今年はちゃんとデモとして発表できていたチームが多かったですね。アイデアソンの段階だと、正直「今まで見たことのあるアイデアも多く、もう少し尖ってほしいなー」なんて思いましたが、1週間でみなさまスパイスをいれてきてましたね。
チームを超えて教え合う姿など、アットホームな雰囲気のハッカソンが、とても心地よかったです。
地域によって「ハッカソン」の解釈が違ったりもしますが、個人的にはハッカソンはモノづくりを楽しむ場だと思っています。あまり他人の「評価」を気にせず、作りたいものを作る場、思いつく場として活用してもらえたらいいな。「アイデアソンでは敗れてしまったアイデアだけれど、技術的な課題もせっかく中の人に教えてもらったこともあるので、ハッカソンにでれなくても作ろうかなー」っといっている参加者の方のつぶやきをみて、とってもいいなって思いました。
もっともっと名古屋でも、モノづくりの場が広まるといいな。
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