最優秀賞作品の審査員講評はみんな「お金の匂いがしたw」
今年で3年目を迎えるペッパソン。今年は西の陣、東の陣と2箇所での開催。関西では初開催です。
ハッカソンのテーマは「ロボットで人の働き方を変える」。
AIが強くなった今だからこそ、ロボットが変えていける領域があるはず。そんな、最新技術によって開かれた新しい可能性も期待し、審査基準には「最新技術活用」という項目もあります。
どんな作品がつくられたのか!作られた作品は7作品。全部をご紹介します。
このハッカソンは、最優秀賞100万円の「Pepper App Challenge 2017 Autumn(以下PAC)」と「Mashup Awards 2017(以下MA2017)」の合計賞金200万円が狙えるというお得なハッカソンでもあります。それぞれの応募締切日は違うので注意!(PAC:10/25、MA2017:11/13)
作品紹介
まずは最優秀賞作品からご紹介します。
<最優秀賞>
■おしえてペッパー!/チーム名:swing-by-pepper
ペッパーに教えてもらえるワークショップを
http://hacklog.jp/works/50615
MESHの照度センサーで空席を把握し、ペッパーが空いている席に案内!また、ワークショップ中は、参加者の進捗度合いをペッパーが自動で判断し、つまづいているところから手助けします。スタッフの仕事量を大幅に削減できるかも!?
デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 教えてペッパー pic.twitter.com/N8iVjmaVWd
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
ワークショップでつまずいているところをPepperが声をかける仕組みは、介護施設などでも使えるのではないか?と実用性を評価されたよう。(審査員の講評コメントは全員「一番お金の匂いがした」)
最優秀賞おめでとうございます。
今回の最優秀賞作品は、ロボットスタート社の取材が入り、後日WEBサイトに公開されます。
2ndSTAGE(準決勝)に進出するかどうかは、東の陣とあわせての審査になります。
こちらの作品はアプレッソ賞、Watson賞も獲得しました。
今回の審査は、4つの審査基準を元に、以下の3名の方にお願いしました。
・藤原 健真氏 / 株式会社ハカルスCEO (左)
・吉川 正晃氏 / 大阪市経済戦略局理事 (中央)
・松田 篤之氏 / ソフトバンクロボティクス株式会社(右)
<審査基準>
①最新技術活用:IoTデバイスやAI等の最新技術を活かし、ロボットの可能性を高めていること
②ユーザ体験価値:ロボアプリを通して、ユーザに新たな体験価値を提供すること
③実用性:ロボアプリの実用性が高く、ロボットの活用促進につながること
④完成度:ユーザが実際触れる、動くデモとして実装されていること
審査員による、最優秀賞は逃したものの、他の作品も素敵な作品ばかりでした。
■作品名:Cupidtender/チーム名:takoyaki〜pepper〜
SNSの情報で悩めるお客さんにオススメの一杯を!!そして出会える!!
http://hacklog.jp/works/50616
Pepperに自分のTwitterアカウントのQRコードを読み込ませると、ワトソンで性格を分析。分析された結果を元に独自のアルゴリズムを用いて、お客さまにオススメの一杯の提案します。さらに他のお客さまとマッチングをし「同じお酒を飲んでいる人があそこにもいるよ」などと席を提案してくれます。
Pepperがシェイカーを振るよ!(実際に作っているわけではない)
シェイカーを振る姿が可愛い(笑)
見習いバーテンダーのペッパー君が、Watson Personality Insightsを使い、Twitter情報から性格を判断した上でおすすめのお酒を教えてくれる!
お似合いの人が店内にいれば、その人の席も教えてくれます(笑)#pac_2017 pic.twitter.com/qSMNJYkBaU— さんそ@aki (@gu_a27) 2017年9月17日
■作品名:ねかぺ/チーム名:チームGHY
ペッパー君で睡眠中の保育園児の見守りを行い、子供とご家族の安全と安心をお届け
http://hacklog.jp/works/50613
Pepperが睡眠中の保育園児を見回り、うつ伏せで寝ている(窒息死の危険がある)かどうか判断。ペッパーを使うことで監視ではなく見守り(コミュニケーションする)ことができます。
うつ伏せ判定デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 ねかぺ pic.twitter.com/iVuX7uDGVd
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
■作品名:Zapper/チーム名:三木研その1
Pepperがオフィスで働く人をサポートし雑務までこなす
http://hacklog.jp/works/50612
Pepperは常に室温、明るさを音声とディスプレイを用いて教えてくれます。そして暗かった場合、対話でペッパーがタスクライトを付けたりします。
また,寒い時には暖かそうな動画を,暖かい時には寒そうな動画をディスプレイで流して心を温めたり冷たくも!?
デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 Zapper pic.twitter.com/yupUWbuZvR
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
■作品名:駄菓子屋ぺっちゃん/チーム名:TEAM P works with Shinta
お金の計算がむずかしい子どもでも金額ぴったりに買いモノできるようPepperがお助けします
http://hacklog.jp/works/50611
その日使える金額を子ども自身に教えてもらい、その中でぴったり買いモノができるよう、子どもにアドバイス。子どもが持ってきた買いたいモノを画像認識して価格を計算し、合計金額がいくらか、その日使える金額と比較して「まだ買えるか」「ぴったりか」「予算オーバーか」を親切に教えてくれます。
駄菓子の認識デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 駄菓子屋ぺっちゃん pic.twitter.com/kfNGHk0YIe
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
こちらの作品はグローリー賞を獲得しました。
やりたいことがいっぱい過ぎましたね。「お菓子を載せるところにセンサーがつけ、認識したらPepperが読み取る」機能や、「駄菓子の複数認識」機能など、今回実装できなかった部分をバージョンアップさせ、是非PACやMAにご応募ください。
ただ、一番笑いをとったプレゼンだったのではないでしょうか。(私は好きでした)
間違えたら最後は「知らんけどなっ」て言わせるという構想は、個人的に実装してほしかった。
■作品名:釣りチキPepper/チーム名:クロコダイル
釣り仲間になってくれる釣りチキのPepperくん
http://hacklog.jp/works/50610
釣った魚の種類を教えてくれることはもちろん、一緒に喜んだり、SNSに投稿もしてくれます。さらにはPepperが代わりに釣りをしてくれる!?
デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 釣りチキPepper pic.twitter.com/IIk9R6iE5O
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
■作品名:GTP(Great Teacher Pepper)チーム名:team meicom
VRを使い、Pepperを遠隔から操作することでいつでもどこからでも授業を行います
http://hacklog.jp/works/50609
スマートフォン用VRを活用することで、Pepperの視界を共有します。また、別スマートフォンからPepperにコマンドを渡したり、セリフを喋らせることで、講師を派遣することなく、まるでガチャピ○のように、Pepperが様々な授業を行うことができます。 VR上には、見えている人の属性情報を取得できるため、生徒との話題作りにも事欠きません。
デモはこちら
ペッパソン西の陣 #pac_2017 #ma_2017 GTP (Great Teacher Pepper) pic.twitter.com/p1a2FFCLPH
— MashupAwards@11/13〆切 (@mashupaward) 2017年9月17日
今回のハッカソンで作られた作品は以上です。
一覧はこちらから→ http://hacklog.jp/events/118
技術サポート
今回のハッカソンでは、Pepper、DataSpider、顔認証WebAPI、MotionBoard、Watson日本語版、IBM Bluemixの技術をサポート頂きました。
<Pepper>
Pepperはソフトバンクロボティクスが開発した世界初の感情認識パーソナルロボットです。
専用のSDK(Choregraphe)を使用することで、自由にアプリ開発を行えるプラットフォームとして活用できます。ビジュアルプログラミングに対応し、アイディアを直感的かつ簡単に形にすることができます。
<DataSpider>
ハブ系 APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディング可能。
<顔認証WebAPI>
グローリー顔認証技術をWebAPIでご提供。個人特定に特化したAPIで、高性能な顔認証システムを容易に構築できます。
<MotionBoard>
IoTデータの可視化やリアルタイムモニタリングをプログラムレスで実現。 モノやセンサーから発せられる、いままで見えなかったデータから気づきを得られる
<Watson日本語版>
コグニティブ(認知)・コンピューティング能力を世界で初めて商用化したサービス。画像や言語、音声などの非構造化データを活用し、人の意思決定を支援します。
<IBM Bluemix>
IBMが提供しているパブリック・クラウドのアプリケーション開発・実行環境です。 IBM WatsonなどのAIをAPIとしてご提供しております。
そして今回は、共立電子さんがたくさんの部品を持ってきてくれました。
イベントの様子
ハッキング前にPepperと一緒に記念撮影。
そこからは、ひたすらもくもく。
電子部品…きになりますよねー。
ときどきスタッフから差し入れがはいるも…速攻売り切れw
サポート企業のみなさまもフル活用です!
2日めになると小道具がいろいろと持ち込まれます。
2日目は台風がせまっており、まきで進行。タッチ&トライと懇親会を一緒にやるというドキドキ進行。
(Pepeprにビールだけはこぼさないでね!!)
でも、終わった後の酒はうまい!料理も豪華!
Pepper App Challenge 2017 Autumn
Peppe App Challenge 2017 Autumn はPepperを利用した作品のコンテスト。最優秀賞は100万円。
今年のテーマは「ロボットも最新技術を求めている」というものです。
Pepper発売から3年が経過し、Pepperを取り巻く環境は大きく変化しました。一つ目の変化はユーザの変化。二つ目の変化はIoTやAIなどロボットと親和性の高い技術の急速な進化です。
この環境を活かして、データを活用し学習させることで、ロボットはもっと賢く、より身近なパートナーになれる可能性があります。
そんな期待が込められたコンテストの審査基準は以下の3つです。
・最新技術活用・・・IoTデバイスやAI等の最新技術を活かし、ロボットの可能性を高めていること
・ユーザ体験価値・・・ロボアプリを通して、ユーザに新たな体験価値を提供すること
・実用性・・・ロボアプリの実用性が高く、ロボットの活用促進につながること
応募の際に必要となるものはこちらの3点なので、準備よろしく!応募〆切は10/25だよ。
・ロボアプリを実機で稼働させている動画のYouTubeリンク
・企画書
・ロボアプリ利用イメージ写真
Mashup Awards 2017
そして、最優秀賞金100万円の日本最大級の開発コンテスト「MashupAwards」のご紹介も。
今年の変更点などは、キックオフブログなどを参考にしてみてください。
→【MashupAwards2017応募開始】キックオフ〜言葉じゃ伝わらないから作るんだ〜
応募〆切だけは大切なのでこちらの書いておきますね。11月13日(月)ですよ!!
イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter) : https://togetter.com/li/1151374
●写真(flickr) : https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157686242497260
蛇足
鈴木まなみ(@Rin2tree)
台風の進度を気にしながらのハッカソン。交通網がダメになる前にイベント終了できてほっとしました。
みんなチャント帰れたかな?
でも、帰るまでがハッカソンではないですよ。ブログを書くまでがハッカソンです。
2日間で学んだこと、感じたことなど、是非ブログに残してみてください。
書いてくださったら、こちらのブログにリンクします。(ので連絡ください)
Pepperはネットワーク問題がいつもあります。
そんな時、迅速に対応いただいた財前さん。本当にありがとうございました。
そして、当日突然カメラマンやってくれた田中さんもありがとう!
MAはみんなの愛情でできてます。
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