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MUSICIANS HACKATHON2015|MA11

【ハッカソンレポート】MUSICIANS HACKATHON 2015 by Mashup Awards

2015.09.29

9/26,27の土日、神奈川県真鶴にて行われたハッカソン「MUSICIANS HACKATHON 2015 by Mashup Awards」のイベントレポートをお届けします。

 

MUSICIANS HACKATHONは今回で2回目の開催となり、CREATORS CAMPのイベントの一環として行われたハッカソンになります。

未来を創る週末と銘打たれたこの土日が一体どんな週末となったのか、そしてどんな作品が作られたのか。イベントの様子とともにお届けします。

優秀作品選出

最優秀作品はMashup Awards11の2ndSTAGEへの進出となります。

今回最優秀作品・優秀作品として選出された作品は10/22~25に日本科学未来館にて開催されるDIGITAL CONTENT EXPOでの発表機会を獲得となります。

最優秀作品

作品・チーム名:shakin’

http://hacklog.jp/works/3909

おめでとうございます!

優秀作品

作品名:Music2Game / チーム名:affectionate love
http://hacklog.jp/works/3895


作品・チーム名:Kashiwade
http://hacklog.jp/works/3913

 

作品・チーム名:shakin’

http://hacklog.jp/works/3909


作品・チーム名:Amazing SandBox
http://hacklog.jp/works/3892

 

優秀作品チームで集合写真!

審査基準

今回の作品は以下の基準にて審査が行われました

 

①アイデア

独自性、新規性、優れた着眼点

②完成度

作品の完成度、エンターテイメント性

③デザイン

芸術性、優れた表現技法

審査員紹介

 

大野誠一 氏 

株式会社ローソンHMVエンタテイメント 取締役 常務執行役員

石川 真一郎 氏

株式会社ゴンゾ 代表取締役社長

高野 修平 氏 

株式会社トライバルメディアハウス 音楽マーケティング部「Modern Age/モダンエイジ」事業部長
鈴木 貴歩 氏

ユニバーサルミュージック合同会社 副社長直轄 イノベーション担当 ゼネラルマネージャー

作品紹介

今回発表された作品を、最優秀作品から、次いで発表順に紹介します。

ミュージシャンとエンジニアの力を合わせたプレゼンシーンをぜひご覧ください。

 

作品・チーム名:shakin’ (最優秀作品)

http://hacklog.jp/works/3909

インタラクティブなステージを!もっとミュージシャンを応援したい!ミュージシャンとファンとの新たなつながりを提案します。

 

スマートフォンを振ることによって映像にエフェクトをリアクションさせることが出来るサービス。

ニコ生などで活動する個人のアマチュアミュージシャンも利用し、活動を応援できるようにというもの。

振った量=応援量として計測される。また、応援量はランキング化され、どのファンが一番応援してくれているのかを可視化できる。

ミュージシャンから「一番応援してくれている人」として認識されるという点もファンとしては嬉しい部分。

なお、課金アイテムとして振る量が少なくてもモリモリ応援量をブーストできる物を提供するというマネタイズプランあり。

作品名とかけた「シェイ!」というフレーズによってプレゼンが締めくくられました。

 

 

最優秀作品選出おめでとうございます。

選出理由としては、作品の完成度が高く評価されました。

DIGITAL CONTENT EXPO、及びTAKUYAさんの25周年記念ライブでの使用を目指してブラッシュアップしていくとのこと!

 

プレゼンシーン

イベント参加ミュージシャンである小南さんが生歌ライブで実演!

このイベントならでわの演出・プレゼンでした!

 

 


 

作品名:Music2Game / チーム名:affectionate love (優秀作品)

http://hacklog.jp/works/3895

音楽からゲームを生成、生成したゲームを楽器でプレイ。

 

楽器の演奏をトリガーとして、ゲームフィールドに障害物や敵キャラなどのオブジェクトを生成するマップ生成モード。

(ドラムで石・ヴァイオリンで敵キャラという具合)

さらに楽器の演奏で、ゲームをプレイするという作品。

コンセプトだけ聞いてみると、本当にできるのか、一体どんな作品なのか、というのはなかなか伝えることが難しいのですが、豪華すぎるプレゼンの様子を是非動画でお楽しみください。

実際に動作している様子でないと伝えきれないものが、この作品にはあります。

 

プレゼンの様子

 

 

演奏している楽曲はMISIAの「つつみ込むように…」なのがお分かりいただけると思いますが、こちらをなんと作曲者本人、島野聡さんが曲をアレンジバージョンをこのイベントで提供するというぶったまげるほど豪華な展開。ミュージシャンズハッカソン、すごいです。

 


 

作品・チーム名:UtakAlon

http://hacklog.jp/works/3898

脳波を人工知能で解析し、解析結果を基に音楽を自動生成する、新しい音楽生成サービス

 

脳波を使うということにこだわりを持ったチャレンジ作品。

脳波を解析して、対応する音を鳴らそうというものだったのですが、惜しくも当初構成していたところまでは辿りつけず。

ただ、音楽プレイリストを人工知能に学習させて楽曲を生成する(今回はピアノ音源のみの対応)という、それはそれでスゴイ作品でした。

将来の構想として、脳波作曲楽曲でライブをしてみたいという話があり、脳波によるライブとはどういうものかという質疑に対して、

「全員で座禅しながらスゴイ楽曲を奏でたい」という回答が得られ、天才の発想というものの片鱗を垣間見た気がします。

 

プレゼンの様子

 

 


 

作品・チーム名:Kashiwade(優秀作品)

http://hacklog.jp/works/3913

街中の良い音響空間を共有するサービス

 

今回のイベントで最も「俺がほしい物をつくった」だと思われる作品です。

どんな街中にも、みんなが気づいていないだけで何ヶ所かは”良い音響空間”となっている場所が存在しています。そんな場所を共有しあうサービスです。

さらに、その場所でバイノーラル録音された音源を味わうことが出来、加えて自分が発声するとその場所と同じ音の畳込みがリアルタイムで行われ、あたかもその場所にいるような感覚を味わうことが出来ます。

このサービスによって、みんながもっと街の音、場所の音に耳を傾けてほしいという想いが込められています。

 

プレゼンの様子

 

 

 

新宿のビルの谷間や、住宅街で柏手や爆竹を打ち鳴らして反響音を味わっている渡部さん。(迷惑防止条例などに抵触することは一切していないそうです。安心!)プレゼンではサウンドクリエイターとしてのアツいアツい想いを語ってくれました。

一生分に近い「爆竹」って単語をこの日だけで聞いた気がします。

 


 

作品・チーム名:neon

http://hacklog.jp/works/3898

音楽と連動する照明装置

 

こちらも「俺がほしい物をつくった」作品。自身がジャグラーとして活動する際に、安価で高性能な照明装置が欲しくて作成したとの動機。

ミュージシャン的な要素は少なめですが、ライブなどで照明装置として利用できる他、安価で生産出来る特性を活かしてグッズとして販売するような構想も発表されました。

私見になりますが、VJを演る人が照明装置として組み合わせたりできるとうれしいのかもと思いました。連動させるのが簡単ならクラブなどに照明装置として導入をすることも可能かもしれませんね!

 

プレゼンの様子

 


 

作品・チーム名:Amazing SandBox(優秀作品)

http://hacklog.jp/works/3892

空間に配置された音楽!Amazing Sandboxはミッションをクリアしていくと音楽が出来上がる3Dゲームです。

 

最初に発表された、音楽からゲームを作る、とは真逆のコンセプトでこちらは「ゲームから音楽を作る」作品。

当初目標であった、ゲームクリア時に音楽ファイルが得られるというところまでの完成には至れなかったものの、

ゲーム画面無いのオブジェクトに触れるとBGMにMIXがかかるというデモを発表してくれました。

音楽は今回のイベントキャプテンである浅田さんが手がけたもの。ゲーム、音楽ともに2日間短い作業時間の中で作られたものとは思えないほど高いクオリティの成果物でした。

現在はゲーム的な要素はキャラクターを操作できるというところまでなので、DIGITAL CONTENT EXPOでのブラッシュアップ結果の発表に期待です!

 

プレゼンの様子

 

 

今回発表された作品は以上です!

イベント風景

イベントシーンを注目シーン毎にダイジェストでお届けします。

オープニング

 

オープニング、挨拶を始め、審査基準とルールの確認などを行います。

オープニング中に、イベントのキャプテンかつ、自身もミュージシャンとして本イベントに参戦される浅田祐介氏から、

本日参加のミュージシャンのご紹介を頂きました。

ミュージシャン紹介(五十音順)

浅田祐介 氏
CharaやCHEMISTRY、Crystal Kay、キマグレンなど、トップ・アーティストの作品を数多く手がける音楽プロデューサー

音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家。
自分がプロデュースするインディーズレーベルも立ち上げ、アーティストの発掘やマネジメントなども行っている。

 

 

小南千明 氏
シンガーソングライター。
現在は、音楽グループFREELiAの一員として活動中。

 

島野聡 氏
音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家。
Ustreamなどの新しいツールを用いて、リスナーやミュージシャンとコミュニケーションする中で、新たな音楽活動のあり方を模索している。

スクリーンショット 2015-09-29 20.27.19

 

 

TAKUYA 氏
ギタリスト、ミュージシャン、音楽プロデューサー。
元JUDY AND MARYのギタリスト。現在はソロ活動やプロデュース活動を行っている

 

Nishi-Ken 氏
音楽プロデューサー、作曲家、編曲家。GReeeeNをはじめとする様々なアーティストをプロデュースしている。

 

藤井丈司 氏
ミュージシャン・音楽プロデューサー・マニピュレーター。
「マニピュレーター&音楽プロデューサー」という独自のスタンスで数多くのアーティストの作品に参加する。

 

渡部高士 氏
サウンドエンジニア・レコーディングエンジニア。
ユニットOVERROCKETに参加し、自身の音楽活動も展開している。

参加エンジニアも、ミュージシャンに劣らぬキャラクターの濃さ

今回のイベントでご参加いただいているエンジニアの方は、自身も音楽や映像などに造詣のある方が多く、楽器やシンセサイザーなどの機材を沢山もちこまれていました。

バイオリン弾きたちの奏でる旋律

バイオリン弾き多数!MAでは見たこと無い絵面すぎる。

 

 

お弁当タイムには・・・

 

バイオリンの生演奏聞きながらお弁当タイム。ハイソサエティすぎる。貴族?

 

 

ジャグラー登場

ジャグラーの人もいたんです。玉が浮いてる・・・!?

(※趣味でのジャグリングだそうです)

 

 

 

制作アイデア決めタイム

今回は、やりたいアイデアを決めてきている方も多かったです。

音楽からゲーム、反響音、脳波から音楽、ゲームから音楽・・・、やりたいことが出来た、そんなハッカソンになったのではないかと思います。

カオスの坩堝!ミュージシャン×ITエンジニアの協業ハック

ミュージシャンの方は途中で同時開催の別イベントのほうに参加しており、全時間を一緒に過ごしていたわけではないのですが、ミュージシャンとエンジニアが共同作業する濃密なハッキングタイムとなりました。

意見出し、ビジョン共有。

 

楽曲作成。ミュージシャンの本領発揮というところです。

 

服部さんのバイノーラル録音。絵面が現代アートみたいです。

 

 

 

エンジニアも技術ガチ勢がたくさん参戦しています。中には演奏を手掛けるエンジニアも!!

かなり見応えのある開発シーンとなりました。

ドラムセットやその他機材をガッツリ持ち込み!セッションしながらデバッグです。

 

 

 

生演奏でBGMがつくとなんかハッカソン風景がえらくドラマチックに見えます。テロップを入れてドキュメンタリーシーンみたいにしたくなりました。Twitterの動画が20秒までしか投稿出来ないことが口惜しい・・・!

 

 

こちらは脳波測定機器などなど。机の上にたくさんのガジェットが。

やってることのレベルが高すぎます。

 

 

こちらのチームは深度カメラを使うためにKinectを持込み。ちなみにちょうどいい感じの台っぽいものはカホン。

ん・・・?この人達、4日前に見たな・・・。カホン作ってたな・・・。

夜通し語り合い!!

夜にはTAKUYAさんが沼津からのお土産を参加者に振る舞ってくれるシーンがあったようです。

お酒と美味しいお魚で晩の間ぶっ通しで語り合っていたとか!

ハッカソンの製作時間も大事ですが、メンバーや関わっている人と深く交流するこんな時間も大事なのかもしれません。

しらす丼を頬張らんとする浅田さん!うらやましい!!

 

事務局はこの時間撤退をしておりましたため、写真は参加者の中西さんに撮影をお願いしました。中西さんありがとうございます!

 

 

そして、眠い目をこすりながらの2日目の作業に突入し、作品の完成へと向かいました。

イベントのラストはみんな一緒の集合写真で!

みなさん、2日間お疲れ様でした!!

 

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!

●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/879318

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157658730731740

●関連ブログ
クリエイターが真鶴に集結! 【CREATORS CAMP IN MANAZURU】開催中/ billboard japan

編集後記

ミュージシャンズハッカソン、大変に濃密な2日間でした。

ミュージシャンとエンジニア、どうなるのかと思っていたのですが、「何かをつくる人」であるという点で根底にあるものみたいなものは近しいのかもしれません。

 

開発シーン、プレゼンシーンと余すこと無く見応えがありました。

このレポートでお伝え出来ていれば、また、参加者の人がイベントの思い出として見て頂ければと思います。

(しかし動画中心のプレゼンは撮影と実況がなかなか大変ッ・・・!だれかアプリかロボットか、なにかソリューションを提供してください。)

 

今回は、場所の都合やイベントのバッティングが多かったためか参加人数は大盛況とまではいかなかったのですが、

こんな特別な時間・体験をする機会もなかなかないのではないかと思います。

来年、またミュージシャンズハッカソンが開催するとしたら、参加しないと損ソンですよ!!

 

おまけ

一般女性参加、まさかのゼロにつき女性仮眠室を潰しました。女子も楽しいイベントですよ。来年は是非。

 

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