2018年11月3日〜4日の2日間で、株式会社 野村総合研究所「bit.Connect」事務局様主催によるNRIハッカソン bit.Connect -Hack for Sports-が、お台場のコワーキングスペースMONOで行われました。
スポーツをテーマに、未来のスポーツをテクノロジーでいかに進化させるか、スポーツをする側・観る側・イベントを開催する側などのいろいろな立場に立ったアイデアで、スポーツの未来をハックしました!
スポーツがテーマということで、今回は選手宣誓から始まったハッカソンでした!
作品紹介
今回は20作品が発表されました。まずは、審査員の方々が選んだ最優秀賞、スポンサー企業様のテーマ賞の作品をご紹介します!
最優秀賞のチームには、なんと、Fitbit Charge3をチーム人数分と、Amazon商品券10万円分が副賞として贈られます!豪華!
審査基準はこちら。
・THEME (テーマ性、アイデアの独創性)
・TECH(完成度の高さ、技術的なチャレンジ度)
・DESIGN(UX,表現・デザイン)
・PEAK(尖っているか)
ぴか☆すた! <最優秀賞>
光のチカラを使って、サッカーやその他のスポーツの観戦応援体験をより楽しく!よりエキサイトに!観客の盛り上がりを分析し、スタジアムのライトアップをインタラクティブに変化させるなど、よりスタジアムと観客の一体感を演出します
審査員からは、「実際に、どこかでやって欲しい!」とのコメントがその場で出ていました。 実際にウェアラブルだったり、配ったりして皆で出来ると一体感がもっと増して良いものに!
こちらの作品は、みんなでピンポン玉で投票したオーディエンス賞とKintone賞、DataSpider賞も受賞しました。
UMAKUNARU(Coaching×IoT) <テーマ賞:SPORT TECH SPORT賞>
テクノロジーを活用して、スポーツの「飛躍的上達」を提供します。
教えてもらっても、なかなか上達できない!上達できないから辞めてしまった…ということありますよね?腕と足にセンサーをつけ、筋肉の動きやジャイロデータを取得します。
表現方法としては、色がよかったり、数字が良かったり、その人にあわせた見せ方でできるのが良いと思ってます。とのこと。
審査員の講評として、上手くテクノロジーを生かしているのと、お金のニオイがする!?ということでした!
Yeell<テーマ賞:セブン銀行賞>
会場に行って直接選手を応援することで、選手にチップが届きます!
チップが一定量たまったら、送金ボタンをスワイプするだけで送金できます。ファンの声援・感動が投げ銭として選手に届きます。
みんながスタジアムに行くのを、促進するサービスです。
シェアパッション <テーマ賞:RIZAP賞>
家やパブリックビューイング会場にいながら、スタジアムにブブゼラの音を響かせることができるサービス。
実際にブブセラをその場で鳴らすパフォーマンスに、会場びっくり! 強い感情であればあるほど、ブブゼラの音が大きくなります。
この作品は、Twilio賞も受賞!
みんなのSugeee!リーグ <テーマ賞:PR TIMES賞>
もっとアマチュアリーグを盛り上げたい!という作品。
デモがなかなか動かないハッカソンあるあるでしたが、審査員の徳野さんが質疑応答で伝えきれてないとこがあるとしたら?を聞いて頂いて会場中で「やさしい!!」の声が。
この作品はDataSpider賞も貰っていました!
Doubles <テーマ賞:野村ホールディングス賞>
スポーツを楽しみたい男女のためのマッチングアプリです。
あなたの位置情報をもとに、ダブルスができるように試合のマッチングを行います。
システム構成
以上が、最優秀賞・テーマ賞の作品になります。
他の作品もとてもおもしろかったので、全作品紹介します。スポーツをテーマにしているだけあって、躍動的で明るい作品が多かったです!
観客が試合にコミット
スタジアム観戦の根本をアップデートしたい!進化させたくないですか?!
ファンの声をもっと試合に反映させて、観戦をもりあげよう!例えば、監督のワンマンな選手配置を観客の声で変えちゃえば!?
審査員からは、ツイッターをみながら試合見ることが多いので、皆の声としてツイッターの情報もあるといいのでは!? という案も。
RUN TETSU (走鉄)
電車が走らなくなって、線路が使われなくなった未来。その線路の上を走って、コースを作ったりイベントをたてたりしよう!そして、都市全体をスタジアム化してしまおう!道路だと走るコースが決まってしまって、都会で非日常を感じるには線路だと思った。
こちらの作品は、駅すぱあと賞を受賞!さすが線路。
オレより強いヤツに会いに行く
スポーツってなんだろ?スポーツの定義って?渋谷とかどうなってくだろう?イベントとかと変わるのでは?
位置情報で、勝手に果たし状が届きます!受け取ったら、相手の戦闘力を見て試合を断ることも可能です。
W-Sports
新しいスポーツを作って、登録します。
スポーツを作ったり、人が作ったスポーツで、新しいスポーツをもりあげていくという感じです。
システム構成図
Excitement Graphics (GraphicSynthesizer)
カメラやマイクで観客の興奮度・危険度をマッピング。。。気づいたら映像とシンセを開発してました。
今回のテーマにそってません!自分がハッピーになるツールをつくりました。と最初に宣言!
動きに合わせて、映像が動きます。
(Blind) Atheletes guide system
目的は、目の見えないアスリートに音声でガイドします。ランナーだけでなく、ほかの競技でも使えるのではないか?
BlindGolf
盲目の打ち手と健常者のアシスタントの2人1組でスコアを競うブラインドゴルフにおいて、アシスタント役をITの力で取って代わることを目的としたスマホアプリ。GPS情報、方角情報、カメラで撮った目の前の画像より、ホール位置や障害物を考慮して、最適な打方向を音声でプレイヤーに提案する。
こちらの作品はIBM賞をGETです!
信用スコアですべてのスポーツ観客を可視化する
すべてのスポーツ観客を可視化することで、適切な投資判断を行えるようにし、
優秀な経営人材/専門人材、投資資金が潤滑にスポーツに流入できるようにします
こちらの作品はIBM賞をGETです!
宅配ウォーカー
宅配ウォーカーは、ウォーキング(散歩)したい人と、運ばれたい小型郵便物をマッチングするサービス。
アプリ構成
審査員から、消費カロリーは実装できない?という質問。
高さが測定できないということで、坂道が測れないので時間で計算してます!とのこと。
サービスデザイン×テクノロジーで変える ブラインドサッカーの未来
我々はブラインドサッカーを体験してきました!
このスポーツはコミュニケーションが必要!視覚障害者は、体を動かすことがすくないので、ブラインドサッカーをできると良いと考えました。
残念ながら、時間が足りず!デモできず!
このチームは、ずっと人形に色を塗ったりと、やや大掛かりな工作をしていました。クオリティも高かったので、デモが見たかったです。
EEEEEカバディ
エクストリームカバディです!
システム構成
今回はデモで二人ですが、いくらでも人数拡張できます!!!
この作品は、ピンポン玉投票のオーディエンス賞を獲りました!本気のバカっぽさが、素晴らしい。
ボルダリング×IoT 〜ボルダーとセッターが高め合う世界へ〜
ボルダリングは、コースを作るセッターと、ボルダリングをするボルダーがいます。そこをデータでつなぎ合わせていきたい!
ここからとれたデータは、セッター(作る人)へのフィードバックとしてのデータ。ユーザーもコースを見るためのものです。
アーキテクチャ
NopAIn
アスリートの怪我、それを診断する医師との間をつなぐ。アスリートの日々のトレーニング等の記録やちょっとした変化がわかるものがあれば、正確な診断ができる!
記録につけていなくても、音声で「痛い!」といったのも記録するようにとかもできるようにしたい。
システム構成
Prace – キミの走りで制圧セヨ(ランニング × 道場破り)
Praceは、「Place(= 場所) + race(= 競争)」を足し合わせた造語「ランニング × 道場破り」をコンセプトとしたiOSアプリで提供されるサービスです。
主要なランニングスポット(e.g. 皇居、代々木公園など)の最速周回記録を持つ、「リーダー」の記録に挑戦し勝利すると自分がリーダーになることができます。
以上が、今回発表された作品全てです。
イベントの様子
スポーツらしく選手宣誓から始まった1日目。
スポンサー企業テーマ賞の紹介
アイスブレイク
「スポーツの世界」を自分なりにうろ覚えお絵かきして、絵の説明をしながら自己紹介です。
インプットタイム
そして2日間サポートをしていただく企業様からの、インプットが続きます。
そして、テクニカルサポート企業様からのAPI等の説明です。
今回は以下のみなさまにサポートいただきました。
・駅すぱあとWEBサービス
・kintone
・DataSpider
・Twilio
・SONY(SPRESENSE)
・日本IBM
・NTTドコモ(AIエージェント基盤)
・Rakuten RapidAPI
アイデアソン・チームビルディング
チームで参加の人、そうでない個人の人も入り混じってのアイデアソンをして、アイデアウォークからの、チームビルディング!
なかなか、やりたいことやチームが決まらない光景もありましたが、ご飯を食べながらアイデアを固めて発表の準備。
アイデア宣言
アイデア宣言は、個人のチームも含めて合計20チーム!多め!
尖ったアイデア、企業様からのインプットで出てきた問題解決のアイデアなど、おもしろいアイデアが揃いました。
さて、アイデアもチームも決まったとこで、運営兼参加者のハギーさんから掛け声。
みんなで、レッツハック!
さぁ、ハックタイム開始です!
サポート企業さんにも質問したりと、企業さんとの二人三脚開発も始まりました。夕方にはセブン銀行さんからのおにぎりが!
深夜開発
まだまだ、開発は続きます。夜8時になると、部屋を移動し深夜〜朝までの開発のために残るメンバーも。
各チーム、おもった以上にたくさんの人が残って深夜もハックハック!
データスパイダーのワッキーさん、深夜もサポートありがとうございました。
深夜組、一回帰った参加者も朝そろって恒例の体操から2日目スタート!
2日目なので、ぼちぼち作品が見えてきます。小道具もいろいろ工作したり、持参している姿も。
企業さんのサポートも、残り時間いっぱいつかって熱が入ります。
立ち上がって、デモを撮影したりテストプレイするチームも。
ハック終了!成果発表に移ります。
タッチ&トライ
成果発表が終わったら、お互いの作品を試すタッチ&トライの時間です。
各チームごとに投票箱があるので、参加者は良いと思った作品にピンポン玉を入れて投票します。
票があつまった箱を各チーム持って、投げて開票です。その結果…
ぴかすたとEEEEカバディが、同票一位でした!
懇親会
懇親会は、人人人!ものすごい人数が一斉に会場になだれ込み、乾杯しました!
サポート企業のみなさま、審査員のみなさまもお疲れさまです。
集合写真
最後は全員集合写真!
参加者、スポンサー・サポート企業様、審査員、運営スタッフのみなさん2日間、本当にお疲れ様でした!
イベントの様子はこちらから。
・Flickr
・Togetter
・公式イベントページ
ライター:yamamo
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