ブログ
ハッカソン|テックシーカー

様々な魔法道具が生まれた「AI×電子工作ハッカソン」 #テックシーカー

2025.08.29

関西で毎年行われている電子工作ハッカソン「テックシーカー・ハッカソン」が今年も開催され、2025年8月23日(土)に成果発表会があり、お邪魔してきました。
今年のテーマは「AIで魔法の道具を作ろう!」。
いろんな「魔法道具」が飛び出してとても楽しい成果発表会でしたので、気になった作品を3つほど紹介したいと思います。

テックシーカー・ハッカソンは、つくったものを「競う」のではなく、つくることを「楽しむ」ことを大切にしているイベント。そして、最大の特徴は、ハッカソン参加者全員に共立電子産業株式会社から 電子パーツ購入チケット5000円分/人が配布されること。だからこそ、技術の無駄遣いが見られるのです。
また、ハッカソンだけで終わらず、「テックシーカー・コレクション」という展示会で、つくったものをたくさんの方に触ってもらうという2段構成となっているのも、一つの特徴です。
 Day1+Day2:ハッカソン
 Day3:ハッカソン成果発表会
 Day4+Day5:展示会

今回お邪魔したのはDay3のハッカソンの成果発表会です。作られた作品は16作品!
すべての作品がProtoPediaに登録されているので、是非ご覧ください!

とにかくでかい作品が多い!(褒め言葉です)
すべての作品の紹介は長くなってしまうので、自分の気に入った作品を3つだけ、紹介したいと思います。

作品紹介

夢の魔法少女体験🌛

光魔法、水魔法、変身衣装、魔法の杖、魔法生物とつくったものは盛りだくさん。とにかく、たくさん光ります!光魔法・水魔法がだせるリングは魔法をだすだけではなくバトルもでき、衣装のボタンに魔法をかけることができます。
(🎖️BouqueTec 賞、🎖️ProtoPedia賞)

こちらの作品はProtoPedia賞の受賞作品で、全体の世界観がとても素敵だったこと、そしてやりたいことを欲張って実装してきた力技(?)に圧倒された作品でした。
決め手は衣装の羽根とスカートが光って可愛かったことw。そして、右肩にちょこっとのっている魔法生物(スタックチャン)。

詳細はこちらを参照ください。

https://protopedia.net/prototype/7094

魔法の天秤🦫

「犬派か猫派か」のような、なかなか決着のつかない話題を、ディベート形式で白黒はっきりさせます
(🎖️共立電子産業賞 🎖️BouqueTec 賞)

でかい!そして完成度高い!
それぞれが天秤にむかって自分の主張を述べます。審判の儀は3回あり、都度天秤が判定しますが、最後に最終審判があり、すべての審判を総合した結果が表示され、大きく天秤が揺れ結果を表し、審議の結果をとても客観的・理論的に説明します。そう、AIがね。
左の動画は、最終審判の様子。

詳しくはこちらを参照ください。

https://protopedia.net/prototype/7092


詠印魔導

様々なセンサーが埋め込まれているグローブをはめ、詠唱とハンドジェスチャーにより魔法をだして対戦するゲーム。スクリーンにHPが減ったかどうか?など表示されます。また、詠唱内容により、AIが中二病度を測定します。
(🎖️TEQS賞)

こちらもでかい!
網戸のスクリーンは、対戦相手が見える感じもよかったです。赤・緑のフィルターメガネを通して、一画面でプレイヤーそれぞれが違う情報を見る工夫もありました。
そして、魔法だすだけでも、この動作がめっちゃ楽しい(快感な)ので、コレクションで是非体験してみてほしい!

詳しくはこちらを参照ください。

https://protopedia.net/prototype/7091

10/25-26に開催されるテックシーカー・コレクション(展示会)では、ブラッシュアップされたすべての作品を体験できると思いますので、お近くの方はぜひぜひ遊びに行ってみてください。

全作品はProtoPediaに登録されています。
食事のスピードを合わせる魔法、固定概念をぶち壊す魔法、手をかざして呪文を唱えると何かが起こる球体、感情が可視化される魔法、魔法のチェス(これもでかい!)、猫に癒される猫魔法などなど…
様々な魔法道具が開発されたので、他の作品も是非ご覧ください。

成果発表のつぶやきまとめはこちらです。

みなさま、おつかれさまでした!

蛇足

テックシーカーハッカソンは、みんながたのしくものづくりしている感じがとても好きです。また、スポンサーも一緒になってものづくりしているなど、関係者全員が楽しんでいるアットホームな雰囲気もとても好きです。だからこそ、リピータも多いのかな?と感じます。

冒頭にも記載しましたが、このハッカソンの最大の特徴は、「ハッカソン参加者全員に共立電子産業株式会社から 電子パーツ購入チケット5000円分/人を配布されること」だと思っています。
この、共立電子さんのふとっぱらな対応が、電子工作の楽しさを後押ししている(技術の無駄遣いに躊躇ない)のだと、とても感じます。

参加者の方が「チームの人数が足りなくて大変でした」とはなしてましたが、「詰め込みすぎですよ!」とかおもってしまいましたw(褒め言葉)。
ハッカソンは「限られた時間で動くものをつくる」的な固定概念を勝手にもっていましたが、テックシーカーハッカソンは、そういう概念ではなく、やりたいことを詰め込む(つくることを楽しむ)概念なんですよね。
今回はいつも以上に、そんなテックシーカーらしさを感じ、このハッカソンが大阪で継続開催される役割は大きいなと感じました。
なくしちゃいけないハッカソンの一つだと思います。

ライター:鈴木まなみ

関連する記事