地元の想いがひとつになり、みんなで作り上げたハッカソン!
MashupAwards2017の予選がどんどん行われております。今回レポートする地方予選はレッドハッカソンひろしま。主催は広島県とHiroshima MotionContorol Network(HMCN)です。しかし、最優秀作品には、賞金総額400万円の日本最大級の開発コンテストMashupAwardsの準決勝の進出権を提供しております。
カープの優勝もあってか(?)、とても熱気あふれるハッカソンとなり、おかしな画(ホロレンジャー)ばかりがTwitterから流れてきていました。チャント作っているのか!?っと若干不安になりながらも、羨ましくながめてました。
ハッカソンにテーマはなし!フリーダムです。
サポートにきてくれた企業はこちらの4社。Unityさんはアイデアが採用されて急遽参加者になるなどw。いいんです。正しいサポート企業の姿です。
そんなカオスな状態のレッドハッカソンで作られた全7作品を紹介します。
作品紹介
まずは最優秀賞作品からです。こちらの作品はMashupAwardsの準決勝に進出です。
<最優秀賞>
■作品名:誰でも魔法使いになれる!ジェスチャーで物体を動かすアプリ/チーム名:大阪駆動開発ボッチ1号
HoloLensとIOTを連携
http://hacklog.jp/works/50684
ミニ四駆をIOTによりラジコン化、ジェスチャーで操作できるようにすることで、見ている人も楽しく、何かの魔法を使ったのようにものを動かすアプリを提供します。
デモ動画
動画!#レッドハッカソン #MA_2017 pic.twitter.com/X56Hj1UDcn
— Satoshi Maemoto (@peugeot106s16) 2017年9月24日
最優秀賞おめでとうございます。
他のチームをサポートしていてプレゼン資料が作れなかったとのことですが、MashupAwardsは動くデモが命だから、プレゼン資料なんてなくてもOK!
今回の審査は、3つの審査基準を元に、以下の3名の方にお願いしました。
・Kula Xu氏/PLEN Robotics Inc.(左)
・山本大策氏/株式会社グローバルウェイ Globalway Lab 室長(中央)
・松本慎平氏/広島工業大学情報学部 知的情報システム学科准教授(右)
<審査基準>
①チャレンジ度:ぶっ飛び度、変化球、新規性、アイデア
②ギーク度:突き抜け度、こだわり度、完成度
③ワクワク感:表現手法、体験、人を楽しませる仕組み、デザイン
審査員による、最優秀賞は逃したものの、他の作品も素敵な作品ばかりでした。
■作品名:趣味レーター/チーム名:HAMO
趣味ない人が趣味を見つけるきっかけをサポート
http://hacklog.jp/works/50678
1:TVのように趣味のシュミレータできる → 2:チャネルのように趣味を変更できる → 3:リープモーションで趣味の世界で反映。スキー、野球、サイクリング、釣りなどを体験できるよう開発。
■作品名:2次元から3次元へ 恋愛トレーニング&マッチング/チーム名:red_koala
恋愛トレーニングアプリ
http://hacklog.jp/works/50685
恋愛が苦手な人が、ゲームを通して恋愛上手に進化、ゲームの相手は実は人間?!
こちらの作品は、DataSpider賞、kintone賞を獲得しました。
■作品名:あの日見た触感(見えないけど)/チーム名:広島ぼっちそん2号
視覚を触覚に変換し、新しい体験と共に記憶に残す
http://hacklog.jp/works/50673
記憶を補うために、触感で体感できるデバイスを開発。
1.スマホで撮影 → 2.サーバに写真、位置情報(+方位)を → 3.写真を高次元配列に変換し、さらに次元圧縮を行い1次元に圧縮 →4.1次元の主成分となった配列(RGB)を振動モータのパターン変換
■作品名:境子・鏡平プロジェクト~私をプロコーチにして!~/チーム名:Coach For All
AIに代替されない人財を、人工知能を使ったAIコーチで育てる
http://hacklog.jp/works/50674
ユーザーの質問にAIが回答するのではなく、AIが質問しユーザーが回答するという、従来型言語処理のAIとは真逆のコミュニケーションを。
■作品名:対人戦闘力判定レンズ「はじめまして」/チーム名:チーム「はじめまして」
ホロレンズを使った相手分析システム
http://hacklog.jp/works/50680
相手のスペックをワトソンで分析してホロレンズに表示。Hololensで対面する個人を撮影し、人工知能Watsonへ転送。Watsonは即座にその個人が誰なのか、ビッグデータより解析します。個人が特定できない場合には、新しい出会いとカウントして登録し、特定できたらSNSから個人情報を表示します。
今回は、年齢と性別表示のところまで実装できたとのこと。
こちらの作品は、オーディエンス賞を獲得しました。
■作品名:パラレルトラベラー/チーム名:ふじいしーず
VRを使い、ランダムに選ばれた人と旅行に行く
http://hacklog.jp/works/50675
現実にはありえないパートナー(故人、あこがれの人、萌えキャラ)と旅を楽しめる。
こちらの作品はUnity賞を獲得しました。
そして、Bluemix賞はBluemixを使ってくれた全エンジニアたちに送られました!
今回のハッカソンで作られた作品は以上です。
一覧はこちらから→ http://hacklog.jp/events/113
技術サポート
今回のハッカソンでは、kintone、DataSpider、Unity、Bluemix等の技術をサポート頂きました。
<kintone>
ドラッグ&ドロップでデータベースを設計可能。プログラム経験がない方でも簡単にWebアプリケーションを作成でき、REST APIによる拡張で様々なサービスとも連携できます。
<DataSpider>
ハブ系APIに属するソフトウェア。各社から提供されるAPIを組み合わせ活用することも、オリジナルのAPIとして利用することもノンコーディングで実現が可能。
連携部分の実装を効率化させることでより多くの特徴的なAPIを利用することができます。
<Unity>
PC・スマホ向けゲームやAR/MR/VRコンテンツ開発などで用いられる統合開発環境です。 物理演算を内蔵しており、複雑な計算式などを用いることなく、手軽に直感的にインタラクティブコンテンツを1つのソースでPC/Mac/iPhone/Android/VR HMD/HoloLens/Playstation/Nintendo Switchなどマルチプラットフォーム向けに開発することができます。
<IBM Bluemix(ブルーミックス)>
パブリック・クラウドのアプリケーション開発・実行環境。世界中の様々な企業から130を超えるデータやAPIを豊富に揃えており、IoT、アナリティクスなどの環境としても利用可能。
いつもだったらい赤のTシャツで目立つはずのDataSpiderの脇野さんが…。これほど目立たないことはなかったですね。
熱心なサポート姿。
イベントの様子
今年のファシリテートは、広島県職員の武村さんです!
まずはサポート企業のインプットタイム。
それがおわったらアイデアを書き出していきます。そして、輪になって清書したアイデアをみんなに発表。
みんなでいいなと思うアイデアに星をつけていきます。そして上位8アイデアが選ばれました。
(サポート企業の方がここにいるのは内緒w)
ここからはハッキングタイムです!ん?ボッチチームとサポートチームが同じテーブル?でも楽しそう!
ここからは黙々ハッキングタイムです。
レッドハッカソンの懇親会は1日目にあるんだよ。カンパーイ。
あとはおかしな画ばかりでした。
そして、真夜中のレッドブル!広島のレッドブルガール♡
あたーらしーい朝がきた!きぼーおのあーさーだ♪ということで、2日目は体操から!
引き続きもくもくです。
そして、とうとうプレゼンタイムです。カープのユニフォームをきて、審査員の山本さんも東京からjoin。
審査員の質問をうけながら、発表は続きます。
発表が終わったら、タッチ&トライ。みんなの作品を試します
最後はみんなで記念撮影。お疲れ様でした。
MashupAwards2017
今年も賞金総額400万円の日本最大級の開発コンテストであるMashupAwardsが始まりましたよー。
今回MashupAwardsの説明は、MAイスターの前本さんにお願いしました。(前掛け似合ってる!)
ハッカソンの感想も最後に書いてくれているから是非読んでね。
今年の変更点などは、キックオフブログなどを参考にしてみてください。
→【MashupAwards2017応募開始】キックオフ〜言葉じゃ伝わらないから作るんだ〜
応募〆切だけは大切なのでこちらの書いておきますね。11月13日(月)ですよ!!
イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter) : https://togetter.com/li/1153930
●写真(flickr) :https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/albums/72157685513221122
●関連ブログ
・レッドハッカソン ひろしま サポート報告/DataSpiderTechnicalNetwork
・レッドハッカソン ひろしま ~成果発表編~/DataSpiderTechnicalNetwork
・レッドハッカソンひろしま2017/Tatsuya’s blog
蛇足
前本 知志(@peugeot106s16)
広島でMashupAwardsの予選が開かれるのは今年で2回目になります。実は初回の予選開催の相談を最初に事務局にさせてもらったんです。
広島で予選が開催され、優勝チームが東京の予選に来てくれた時は本当に「やったね!」という感じでした!
そして2回目となる今回、特に感じたのは下記の点でした。
・地元広島の人が地元で企画し素晴らしい運営ができた!
・いろんな層の方々が参加してくれるようになった
・めっちゃ盛り上がった!
今回ほんとぼくは準備には参加していません(笑)。でも広島県庁の皆さん、そして地元コミュニティの皆さんが率先して自分たちのイベントを自分たちで立派に運営してくれて感動しました、みんな最高だー!
運営メンバーの皆さん、本当にありがとうございました!
来年もよろしくお願いします。
そして参加者についてもエンジニアだけでなくハッカソン初めての非エンジニアの方々、そして女性も積極的に参加してくださって出来上がってきた作品のバラエティが豊富に、レベルもグンと上がった感じがしました。
去年大苦戦した学生さん、今年は来ないかな?と思いきやより逞しくなって立派な作品をつくりあげている様にも感動しました。
とにかく最後の方は胸が熱かった!本当に最高でした!
次回以降ももっともっとぶっ飛んで「ヤバイ!広島県」と言われるよう目立っていきたいですねw
鈴木まなみ(@Rin2tree)
今回のハッカソンは、準備から運営まですべて広島県とHMCNのひろしまチームで開催。みなさまお疲れ様でした。Twitter越しでも熱気が伝わってきました。
特にファシリテートを務めた広島県職員の武村さん。本当にお疲れ様でした。
そして、今回は大阪の方に最優秀賞を取られてしまいましたが、MashupAwardsはリベンジできるコンテストです。実は、ハッカソンで敗れたチームほど本戦で勝ち上がるというジンクスがあるほど。
(昨年の優秀賞を獲得した「トイレの神様」も大垣ハッカソンでは敗れています)
今回の作品をブラッシュアップして、応募して、是非リベンジしてください!
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