ないからつくる「ものづくり魂」が爆発するオレトク作品
この記事は、MAヒーローズ・リーグ Advent Calendar 2020の1日目の記事になります。
ヒーローズ・リーグ オンライン2020のコミュニティ賞の1つであるオレトク賞の決勝審査会のブログになります。
オレトクとは、「誰のためでもない、とにかく自分が欲しいものをこだわって作った作品」。
突き抜け度、こだわり度、完成度などを中心に、オレトク度を感じた作品が選ばれます。
この賞は、ビジネス性を問われないヒーローズ・リーグにおいて、ないからつくる「ものづくり魂」が爆発する賞でもあります。
例年は「尖った狂気的作品」が多かったのですが、今年はオレトクではあるものの、
「俺以外の人も巻き込むようなクオリティの高い作品が多いですね」
といわれ、審査員の期待をいい意味で裏切ったように思います。
発表が進むに連れ、「民度が高い」、「徳が高い」というキーワードが連発w。
それでは早速、決勝に残り、発表された11作品の紹介をしたいと思います。
まずは、オレトク賞に輝いたこの作品から
2020年度のオレトク賞はこれだ!
③silent tap dance
騒音を気にせずにいつでもどこでも誰でもtap danceを楽しめるshoesと靴と連携した音楽ゲーム♪silentタップダンスシューズで好きな音楽でビートを感じながらタップを踏みポイントをGET!
審査員コメント:審査基準の中でも、完成度などの技術的な実装部分での評価は差はさがってきていて、着眼点や執着といった点での差のほうが重要になってきている気がします。その中で、この作品は、ダンスのカルチャーへの思い入れや執着があるからこその発言や、ディティールがあったような気がします。
作品紹介
それでは、今回「オレトク賞」の決勝に選出されたすべての作品の紹介をしたいと思います。今年のオレトクには圧倒的な1位はなく、どれもよかったとの審査員コメントでした。
①pcapバトラーZ
「パケモン、ゲットだぜ!」ミラーポートからtcpdumpでパケットをキャプチャ自慢のpcapでオンライン対戦だ!俺より強いやつに会いにいく。。
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誰もが思った疑問「pcapファイルってそんなにメジャーなんですか??」しかし、これがオレトクの世界。
②耳かきの心地よさを再現する「plEARsant」
⽿かきは⾃分でするよりも,他⼈にしてもらった⽅が⼼地よい.この特有の⼼地よさを再現することで癒しをユーザに与える。
穴あきイヤホンと併用できる→キャラクターに耳かきしてもらっている感覚を味わえる!?
④リアルアバター くまりん <審査員選出2位作品>
病気等々で身体が動けない時に、代わり動かすためのボディとしてロボット:リアルバターを作ってみました
部屋の大きさ問題も考慮して、人サイズではなく、大きいサイズのクマのぬいぐるみを動かすことにしました。
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zoom上での発表もずっとくまりんがしてました。発表や質疑応答すらがデモ。zoomの名前も「くまりん」にしてほしかった。
⑤S15 Security System <審査員選出3位作品>
ローンを組んで買った車。盗難にあったら最悪です!古い車なのでセキュリティはガバガバ。そこで、LINEとSORACOM GPSマルチユニットを使って、車の監視がスマホでできるシステムをつくりました。
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既製品は高いので自分でつくった。しかもカスタマイズ!
⑥x10
「時の巡行と逆行の混在」を扱ったカメラアプリです。テネット(TENET)に影響を受けて作りました。具体的には「現在の映像」と「直前10秒間の逆再生映像」を合成してます。不思議な映像体験を是非!
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発表で披露した「自分と戦うデモ」は是非見てほしい。
そして、スマホやPCで誰でも体験可能なのでQRコードから是非試してみて!
⑦かたてま
周りが拍手をして、自分も合わせておいた方がいいが、手が塞がっていてできないという経験はありませんか?本デバイスは、手をかざすことで、拍手に使用する片手を代替してくれます。
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いつものオレトク臭のある作品。いいんですよ。それで!
使われる側はうざいと思っても、「やってみたい」と思わせる何かがある気がします。
⑧光学迷彩/透明人間
『透明人間になりたい!』誰もが1度は考えた夢、その夢を叶えました。
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ProtoPediaにリンクのあるQiitaやnoteの記事などもオモシロイので是非読んでみて!
⑨29時間時計
1日24時間は短すぎる!ボリュームを回して1日を伸ばせ!
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「時間の前借りというコンセプトがすごくオモシロイ!」と、発想についてコメントする人が多い作品。
⑩スパコーン
スパコーンは、ゴム鉄砲で遊ぶために作ったマトをふっとばす装置です。フタの上にマトを乗せてスイッチを押すと準備完了。輪ゴムが当たった瞬間に発動して、上に乗せた的をスパコーンっと飛ばします。
おもちゃっぽさに憧れて、壊れても気にしない親しみやすさもこだわりポイント。
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やった後(デモ後)の楽しそうな笑顔がオレトク感ありました!
⑪リモートdeキー暴動?
自動で動くキーボードって見たことなかったので作りました。・リモートで動かすことが出来ます・音声入力で動かすことも出来ます。・動かしたキーボードに繋いだ PC に文字を出力することが出来ます。
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世の中で流れていることを可視化するメディア・アートとして成り立ちそうとの審査員コメントも。
審査員
今回の作品のジャッジをしてもらったのは、山本さんと久下さんです。
ジャンルなく、多様性にあふれる「オレトク」を審査できるのは、もうこのお二人しかいません。(毎年ありがとうございます)
今回は、自称HL不正委員会の山本さんのコメントから、不正チェクが随時入りました。
耳かきのデモでは「このデモは本当ですか?演技ですよね?」との指摘。
「オレトクは、多少クオリティ低くても、実際にやらないとだめです。使っている体験を見せてほしかった。」
オレトクのデモは、動く動かないではなく、使っているナマの体験が大事ですよー!来年はこの部分を押さえておいてくださいね。
審査会の様子はYou Tubeにてすべて見ることができます。
それぞれの作品に対する、審査員お二人からのフィードバックがとても面白く、是非そこも注目して見ていただきたい。
みんなのつぶやきもまとめてます。
→togetter:HL2020「オレトク決勝」
皆様お疲れさまでした!
この記事は、MAヒーローズ・リーグ Advent Calendar 2020の1日目の記事になります。
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