9/5-6で鹿児島県鹿児島市のさくらハウスにてハッカソン「Mashup Awards 11 ハッカソン予選 鹿児島 in さくらハウス 〜 最新APIでMashup!!」をおこないました。
最優秀賞チームは、MashupAwardsの2ndSTAGE(準決勝)進出権利を獲得します。 200万円まであと2つという近道を手に入れたチームはこちらです。
①作品名:Demae Bocco
お昼時になるとBOCCOが勝手に出前を注文してくれるサービスです。
様々なAPIをMashupさせたチャレンジ精神と完成度を評価されての受賞です。おめでとうございます。
今回の審査はこちらの3つを基準に以下のお2人にお願いしました!
●アイデア :独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
●完成度 :実用性、ユーザビリティ、エンタテインメント性
●デザイン :芸術性、優れた表現技法
左から
・伴野智樹氏(株式会社リクルートホールディングス Mashup Awards 事務局長)
・門松信吾氏(株式会社コトコト) ※鹿児島出身起業家 兼 MA9受賞者
それでは、今回のハッカソンで作られた作品を、最優秀作品から紹介していきたいと思います。
■発表作品
<最優秀賞>
①作品名:Demae Bocco
http://hacklog.jp/works/3612
ロボットがランチメニューを提案し、出前を取ってくれる未来のサービス。
お昼の前になると、 Boccoが「ごはんどうする?」って話しかけ、「食べたい」と回答すると出前店に自動音声で勝手に電話注文を行います。そしてお届け時間が近くなると「そろそろ届くよ」と伝えます。また、「いらない」と回答すると何もおこりません。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 1チーム目 デモ pic.twitter.com/9IhHYO4lhO
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
音声をテキスト変換するAPIや、Twilio、kintoneなど様々なAPIをMashupさせての作品で、完成度はすばらしかったです。実際にハッキングの途中で、お寿司の出前を注文し、サービス検証もしてましたね。 家で留守番している子どもでも使えるインターフェースですばらしいとのコメントもありました。
ただ、審査員である伴野さんからは、「準決勝である2ndSTAGEで戦うにはこのままだと弱いところがあり、もうひとひねり新しい何かを付け加え、ブラッシュアップされた作品をみせて2ndSTAGEに挑んでほしい」というオーダーもありました。
こちらの作品は、最優秀賞だけでなく、Twilio賞も獲得しました。
惜しくも、優秀賞は獲得できませんでしたが、他の作品も楽しんで作ってました!
②tonari – 声と音でつながる会話サービス –
遠くにいる人と気軽にビデオ通話ができるサービス。ビデオ通話のきっかけは呼びかける声と、応える音です。
話しかけられた側が手をたたいて応答するとWebRTCがつながり、簡単に遠くの誰かと話すことが出来ます。 遠くに住んでいるおばあちゃんと孫とのコミュニケーションや、リモートワーカーが対象。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 2チーム目デモ pic.twitter.com/YbB8JUPHHt — Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
手を叩くことで応答するというインターフェースが新しく感じ、そしてそれは簡単なだけでなく、会話で応答するよりも誤認識が少ないという合理性もすばらしいなと感じました。
③Team P
http://hacklog.jp/works/3611
Twilioで取得した電話番号に電話がかかってくると、顧客DBで電話番号をキーにして、PCに電話相手の顧客情報が表示されるサービス。
クラウドのみでCTI導入を完結することができるので、訪問や機器の導入する時間や費用を削減できます。今回はkintoneに電話番号と画面を手動で作成し紐付けていますが、本来は既存のDBとつなげる想定です。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 pic.twitter.com/68d8tFK4gU
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
ハッカソンっぽさはちょっと少なかったかもしれないけれど、今まで高額でなかなか手が出なかったシステム導入が、エンジニアのスキルだけで簡単に導入できるというのは、とてもTwilioらしい作品だったのではないでしょうか。また、完成度も高く、実用性としては一番だったと思います。
④Fanface
企業やサービスを応援したいユーザーが、スマートフォンなどで撮影した写真を企業側に送ることができるサービス。企業側は、それらの写真をスライドショー形式で見ることができます。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 4チーム目 デモ pic.twitter.com/wg7kxKdLNp — Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
自分がほしいと思ったものを作った!という点が高く評価されてましたね。ハッカソンはそうあるべきだと思います。
⑤Nonly
Pepperを媒体として遠距離間のコミュニケーションをサポート。Pepperに向かって話しかけると別の場所に居Pepperと通信を行い、通信を行った先のPepperと話していた人と会話をすることができます。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 最後のチーム デモ2 pic.twitter.com/Rj6tLdPZOL
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
2台のPepperを使った作品は初めてみました。「女の子を目の前にすると話せない独身男性も、Pepperを通じてなら話せる。」というところから、「未来のキャバクラ?!」的な発言もありましたが、ロボットだから話せることはありそうですよね。
こちらはPepper賞、kintone賞を獲得しました。
また、さくらのクラウド賞は今回作られた全ての作品におくれらました。(太っ腹!)
副賞は5万円分のクーポン。是非ここでおわらないで世にだしてほしいという思いを込めてとのことです。
発表された作品は以上です。 ここからは時系列にイベントの様子をレポートしたいと思います。
■イベント風景
今日の司会は松川さん!
・イントロダクション
まずはMashupAwardsの説明です。 MashupAwardsは、日本最大級のアプリ開発コンテストで、参加者が作りたいものを作るお祭りの場です。
#MA11 鹿児島ハッカソン MAとは?参加者が作りたいものを作る場。お祭り、祭典。 pic.twitter.com/NMS0Mhkp1p — t_furu ♨ (@t_furu) 2015, 9月 5
そして、今日のハッカソンはMashupAwardsという最優秀賞200万円の賞金がもらえるコンテストの1次予選のハッカソン。
このハッカソンでの最優秀賞作品は東京で行われる準決勝(2ndSTAGE)にいくことになります。
#ma11 【鹿児島ハッカソン】これですこれ! pic.twitter.com/h82PelaSYW
— joohoun (@joohounsong) 2015, 9月 5
・アイスブレイク
簡単な説明がおわったら、まずはアイスブレイクです。指令はこちら!
【鹿児島ハッカソン】#MA11 指令! pic.twitter.com/UUaEzZpy8u — Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 5
みんな何のアイコンを書いてるかな?書いたら同じテーブルの人にあててもらいます。
・インプット
なんとなーく場が温まってきたら、今度は今回サポートにきてくださっている企業さんのAPIの説明になります。
今回説明いただいた技術サポート企業は以下の5つになります。
・kintone API(サイボウズ株式会社 )
└ドラッグ&ドロップで簡単にデータベースが構築できる、クラウド型のデータベースサービス
・Twilio(株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ)
└ネットと電話を繋ぐことができる電話&SMS API
・Pepper(ソフトバンクロボティクス)
└ソフトバンクロボティクスが提供するコミュニケーションロボット
・デバイスコネクトWebAPI (NTTドコモ)
└スマートフォン上に仮想的なWebインターフェイスを実現する技術
・さくらのクラウド (さくらインターネット)
└サーバーとストレージが1時間単位から使える、高性能で低価格なIaaS型クラウドサービス
また、参加者の古川さんが以下の2つのデバイスをもってきてくれたので、簡単にその説明も
・BOCCO(ユカイ工学)
└家族をつなぐ、コミュニケーションロボット
・JINS MEME(ジェイアイエヌ)
└自分の疲れが見える。気分が見える。眠気など、内なる自分を見る眼鏡デバイス
・アイデア発散
インプットが終わったら説明してもらった情報を自分の中に落としこんでいきます。
蜂の巣シートで気になった、キーワードやAPI名を書き出し、関連ワードを書き出していきます。
ドコモさんが持ってきてくれたデバイスも触りながらアイデア発散!(何か思いついたかな?)
【鹿児島ハッカソン】#MA11 デバイスにみんな興味津々 pic.twitter.com/VoOWHmhd3b
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 5
一通り個人ワークが終わったら、同じテーブルの人とキーワード交換です。
・アイデア記入
そして、つぎはアイデアシートにアイデアを書き出していきます。
アイデアを書きだしたら、みんなのアイデアをみてまわりながら、いいなと思ったアイデアに星をつけていきます。
みんなに「そのアイデアいいね!」っとたくさん星のついた、もてアイデアの発表です。
発表するとみんなにアイデアを知ってもらえるので、チームが作りやすくなります。
・チームビルディング
そして、チームビルディング。自分の興味ににたアイデアをもった人とチームを組んでいきます。
・アイデアソン
チームができたらランチです。ご飯を食べながら今回のハッカソンで作るアイデアをチームでまとめていきます。
【鹿児島ハッカソン】#MA11 pic.twitter.com/Rp6HhoRKA3 — Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 5
そして、今回のハッカソンで作るアイデアを発表するアイデア宣言!
全てのアイデアに対して、審査員兼メンターできてくれている門松さんからアドバイスがはいります。
・ハッキング
アイデア宣言がおわれば、あとはモクモクタイムです。
…が、まだまだアイデアが固まっていないチームもあり、門松さんが相談にまわります。
【鹿児島ハッカソン】#MA11 まだアイデアが固まってないので門松さんがアドバイス pic.twitter.com/PGmmeYDRbf
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 5
こちらのチームはアイデアをピボットし、Pepperを使った作品に切り替えました。早速Pepper講座がはじまりました。
【鹿児島ハッカソン】#MA11 pepper講座はじまりました! pic.twitter.com/UWS4CbS3F9 — Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 5
API企業のみなさまもサポートにはいります。
1日目の最後は、現在の進捗状況をシェアする中間報告です。
「現在の進捗は7%です」・・・大丈夫かな??
2日目はレッドブルではじまります。開始前の時間なのに、みんなすでに会場にきてモクモクしてます。
サポートをうけながら。もくもく。もくもく。
途中でお弁当を食べながら、もくもく。もぐもぐ。
お、なにやらBOCCOに洋服ができあがりつつある??なんやら寿司の出前が届いたぞ!?(サービス検証の一貫です)
そろそろ発表の時間も近づいてきたので、発表順を決めるじゃんけん!
最後の追い込みです!
そしてハッキングタイム終了。最後の発表に向け、審査員のお二人もスタンバイOKです。
・プレゼン(作品発表)
今回作られた5作品の発表がはじまります。
審査員からのするどい質問や、アドバイスなどもはいりながら、プレゼンはデモを中心に進んでいきます。
(発表の様子は作品紹介部分の動画をご覧ください。)
・懇親会
プレゼンがおわれば懇親しながら発表をまつばかり。
おいしそー。
審査員は外の階段で密談(審査会)中。
一方、会場はわいわいがやがや。Pepperとも記念撮影。
そして、ついに結果発表です。最初に企業賞が発表され、2ndSTAGEに進める最優秀賞は最後の発表です!
最優秀賞は・・・「Demae Bocco」でした!おめでとうございます。
発表が終わったら、審査員一人ひとりから今回の作品の総評です。
門松さんからは、作品に対するコメントだけでなくこんな素晴らしいコメントもいただきました。
「エンジニアとして生きていく上でも、モノを作る人として生きていく上でも、新しいことにチャレンジすることが何かを生み出し、世界を変えていくと思っています。そんなきかっけになるようなマインドを、今回少しでも挑戦できたのかなっと思っています。そしてそんなマインドをもった人達がここに集合し、鹿児島出身である僕自身も出会えたことを嬉しく思います。」
みんな、2日間お疲れ様でした!!
最後に、会場の手配から集客まで、現地ホストしてくださった、中窪さん、今熊さん、本当にありがとうございました。
蛇足
MashupAwardsとして2度目の鹿児島。そしてハッカソンとしては初めて。
全体的なイメージとして即席チーム型ハッカソンに慣れてないかな?という印象。
MashupAwardsのハッカソンは、
・普段接している人とは違う人とチームを組んだりすることで、いつもとは違う刺激を得ること
・仕事ではできない自分がやりたいことを最優先にした開発
・新しい技術(使ったことのない技術)を知って使って楽しみたいというチャレンジ精神や好奇心
を大切にしていると私は感じています。
Fanfaceチームが自分たちが作りたいものを押し通したこと、NonlyチームがPepperという新しいデバイスにふれて楽しんでいた様子は、とてもハッカソンらしくてよかったです。
今回は同じ会社の人とチームを組んだ人が多かったみたいだったので、次回は知らない人とのチームを楽しむことも体験してほしいなーって思いました。大変だけど、普段では得られない刺激がたくさんあると思うんです。
運営側で「来年が楽しみだね!」と話しています。ものづくりの楽しみを継続していってもらいたいです。
審査員の門松さんだけでなく、技術サポートの企業の方も、鹿児島出身の方が多く、鹿児島は、みんな地元を愛している気がします。そんな、鹿児島を愛する人達が、MAのイベントでつながり、また何か新しいものが生まれると嬉しいなー。
また、懇親会中には、門松さんが自社サービス「フィルミー」をつかって今回のイベント動画を作ってくれたので、その上映会も行いました。
【鹿児島ハッカソン】#ma11 ハッカソンの振り返りをフィルミーで! pic.twitter.com/naKYIngCYh
— Mashup Awards (MA) (@mashupaward) 2015, 9月 6
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