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TMCNイベント

テーマは「STEM教育」というか「こどもたち」!/TMCNコミュニティ総会

2016.06.25

「従来授業はクソゲー」という小学校の校長先生、「創ることで学んだことは”バックアップブラン”の大切さ」と語る小学校6年生、登壇者はみんなヘンタイ(褒め言葉)でした
 
MashupAwards11の「インタラクティブ・デザイン部門賞」のプロデュースもしてくれたエンジニアコミュニティ「TMCN(Tokyo MotionControl Network)」のコミュニティ総会に潜入してきました。
 
「TMCN」とはKinectやOculusRiftなどの 安価に入手可能なセンサー&デバイスに関するオープンなエンジニアリングコミュニティです。 デジタルなものづくり・ことづくりに関心のある開発者やデザイナーをネットワークして、 共に創る、共創の場を生み出しています。
 
今回17回目となる総会のテーマは「教育」というか「STEM/STEAM」というか「こどもたち」
※STEAMは「Science, Technology, Engineering, and Mathematics+art」から取られた頭文字語で、すなわち科学・技術・工学・数学+アートの学問領域を一括して扱うものです。
 
笑いと和やかな雰囲気(と酔っぱらい)でいっぱいな会場で、以下の発表が行われました。
・テーマトーク3つ:狂った(褒め言葉です)小学校の校長先生など
・ライトニングトーク7つ:大人がみんな反省してしまった小学6年生の発表など
・13個のデモ展示
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参加するだけで、なんだか元気がもらえる「TMCN」の総会。
全部を紹介してしまうと盛りだくさんすぎるので、紹介したいものに絞ってのレポートになります。

▶テーマトーク①「STEMとGamificationが創る新しい「学び」- IBをスパイスに」
・松田 孝さん 小金井市立前原小学校 校長

今の小学校に異動してきてまだ2ヶ月半という松田さん。でも、11月26日(土)に小学生向けのプログラミング授業を「やっちゃうよ!」と宣言。授業内容は以下の通りです。


文科省のとりまとめをみると…求めているのはここにいるみなさまです。
時代がみなさんに追いついたんです。プログラミング的思考を育てるのが大切。
「TechGeek」が教育をかえていく時代です!それが21世紀の新しい学びの姿なはずです!
学びを変えていきたい!ゲーミフィケーションは子どもの創造力を沸き立たたせます。
今までのアナログなものではできないことが学べるはずです。
 
と熱く語り、司会の伊藤さんからは「学校にいるよりもイキイキとプレゼンしている」といわれていました。松田さんのように、現場を肌感覚で知っている人の言葉はとても響きますね。

▶テーマトーク②「for Our Kids 〜 コミュニティから生まれたモノヅクリ学習の新しい会社」
 ・中尾 瑛佑さん for Our Kids Inc. 代表取締役 / Co-founder

昨年、PETS(ブロックを差し込むだけでプログラミングできるおもちゃ)を使ったこども向けワークショップをたくさん開催してきました。とても好評で、いろんなところからやって欲しい!というオファーを頂きました。
その結果…「きっちり」とやっていくために、会社にしちゃいました。(儲けたくてじゃないよ)
ポイントはTMCNというコミュニティから自然発生して、事業会社が生まれてちゃったこと。
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目指すことは、教育のエコシステム。PETSなどを媒介として、子どもと大人の楽しいコミュニティをつなげていきたいと思っています。PETSが触媒になる理由は以下の2つだと考えています。
①簡単(教える人を増やしやすい)②インフラいらず(PCもネットワーク環境もいらない)
PETS以外のいい触媒と、協力者(若さと色気)を絶賛募集してます!
 
っと、TMCNのメンバーなのにプレゼンを真面目にやってしまい、笑いが取れなかった中尾さん。
他のメンバーからツッコミが入りまくり、公開処刑されてました。その雰囲気もまた場を和やかにさせますね。
 
続いてはライトニングトーク(LT)の紹介です。ここでは気になったものを3つだけご紹介します。

▶ライトニングトーク:「小学生Maker kogame 〜 作ることで学んでいます」
・水野 優希さん@小学6年生

今回のイベントで展示されていた、「ジェスチャー操作で動かすレインボー風車」などの紹介と、作品創作の時の心構えなどを発表。
・人に聞く前に自分で考えて調べまずやってみる
・インプットだけでなく、ブログなどのアウトプットも大事にする
・創ることで学んだことは「バックアップブラン」の大切さ
こんな小学6年生の素晴らしい「作品創作の時の心構え」を聞き、心の折れた大人たち続出でした。
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実際にこどもから「プログラミングが楽しい」っと、キラキラした目をしていわれたら、ここにいる大人たちはどんどん教えちゃいそうですね。大人にかまってほしければ、プログラミングを学んでTMCN総会に来れば確実です。

▶ライトニングトーク:「アンプラグドのすゝめ – littleBits の1年 -」
・浅川 智己さん / デジタルハイク

こどもと一緒にlittleBitsを楽しんでいるけど、こども向けのワークショップで大切にしているメッセージがあります。それは、「littleBitsでは足りない」ということに気がついてほしいということ。
楽しんで限界を体感し、 プログラミングを学ぶその必要性や価値を知ってほしいと思っています!
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プレゼン後、司会の伊藤さんが「浅川さんのすごいところは、こども以上に楽しむところ。 浅川さんのイベントの原点は”大人が先に楽しむ”だと思うよ」っと、浅川さんのワークショップがもりあがるポイントを教えてくれました。「楽しんでいる人と一緒にいる」と「楽しい」ですよね。

▶ライトニングトーク:「道場戦記 ~理想と現実の大格闘~
・とがぞのさん / 武蔵野を時々徘徊する素浪人, CoderDojo小平主宰

Coderdojo小平を運営しているどがぞのさん。 Coderdojoとは若者向けプラグラミングクラブの運動です。
Coderdojo小平の状況は、「絶賛試行錯誤中」。 最初のきっかけは、こどもが参加したいのではなく、親に連れてこられるのが多いのが現状です。でも2回目以降は楽しいから参加してくれてます。
とにかくいいたいことは、
ー「良い活動だと思うのでこどもにやらせたい」って保護者、やめてください
ー「保護者からのお悩み相談」あるんですが…って意味わかりません
こどもは遊びを通して学ぶと思うんですって一応説明してます。
そして、機械操作完全初心者も多いので、自腹でPC貸し出しています。
なのでみなさまにお願い!「余ってるノートPCあったらください(切実)!!!」
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圧倒的にふりきったプレゼンが素敵でした。そして、現場の切実な状況も伝わってきました。何事でも、親はこどものサポータであってほしいですよね。こどもにいろんなきっかけを作ってあげる親、素敵です。
 
 
他にはこんなライトニングトークがありました。
・「Hour of Code顛末記」/小倉 彩実さん(富士通)
・「子どもと楽しむ!プログラミング?」springin’/中村 哲尚さん(しくみデザイン)
・「僕のロボット大作戦」/谷口 直嗣さん(フリーランス )
・「HoloLensがやってきた!」/中村 薫さん(Natural Software, TMCNテクニカルエバンジェリスト)
 
そして最後はこちらのありがたいお話(テーマトーク)で締められました。
・「未来の社会、学びとSTEAM」/小宮山 利恵子さん(リクルート次世代教育研究院 院長、東洋経済オンラインライター)

▶たくさんのデモ展示

会場のまわりには、13作品のデモ展示がされ、休憩時には、みんな各々自分の作品をいろんな方に見てもらっている(そして試している)雰囲気はとても楽しそうでした。
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TMCNに参加している人たちってみんな「少年の目」や「少年の心」をもった大人だと思うんです。
見た目は大人でも、きっと精神年齢は一緒。(水野くんをみているとむしろ大人の方が低い!?)
だから、きっとこどもと同じ目線で友だちのように楽しめるはず!
大人もこどもも好きなことをしているときが一番イキイキしてますよね。
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こんな大人たちと出会えたこどもは幸せだなーっと思えるイベントでした。
 
MA好きな人はきっとTMCNも大好きだとおもうので、参加したことのない人はTMCNイベントの参加をおすすめします。MA参加者にもたくさん会えますよ!
 
つぶやきまとめはこちらから→http://togetter.com/li/991196
 

蛇足

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すごくいい雰囲気で、MAとしては「嫉妬」の一言です。
「好き」や「楽しい」が溢れているあの雰囲気、MAもああありたい!
 
やっぱりデモをいろんな人に触ってもらえるのっていいなー。
MAもなるべく作った作品をいろんな人に触ってもらえるようにと思っているのですが、なかなか場所と時間が作れず…。(すいません)
せめてハッカソンで作ったものは最後にお触りタイムは作りたいなー。って改めて思いました。
 
MAって、コンテスト形式だからだとは思うのですが、徐々に、「API触ってちょっと作ってみた!」って作品が少なくなってきているように思います。
自分の作りたいものを作って、発表して、そんな気持ちがわかる人達に触ってもらえる「場」ってやっぱりいいなーって。純粋に思いました。
MAも、もっともっと楽しめる場に、こんな空気感を生み出せていけるように頑張ります!
 
※今回の写真は木本さんと前本さんのをお借りしました。ありがとうございます。
 

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