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大阪バッカソン|MA2016

バッカソン@大阪〜たまには振り切ったっていいじゃない〜

2016.11.17

大阪で作りたいモノを作らせたら、おバカな作品というよりも、エロ作品が勝る!?
中央会計セミナールームで行われたMashupAwards大阪ハッカソン予選のテーマは「おばかハック〜たまには振り切ったっていいじゃない〜 」。
他のヒトにはばからしくとも、自分の作りたいものを作る、誰の得にもならない(それどころか問題すら巻き起こしかねない)技術の無駄遣いをしてドヤ顔する、そんなハッカソン。
運営側としては、避けてほしいものとして
・普通なもの
・作り手がワクワクしないもの
というメッセージも追加してお伝えしました。
そんなお題を与えられたハッカソンでは、どんな作品が作られたのか?!最優秀作品から紹介していきたいと思います。

■最優秀賞

このハッカソンでの最優秀作品は、最優秀賞賞金100万円のMashupAwards2016の一次予選免除となり、準決勝である2ndSTAGEに進むことができます。
<最優秀賞>
■サービス名:夜の雰囲気作りメッシュ/チーム名:Meshup
女の子とのベットインの雰囲気を演出する+営みの時間を把握できるサービス
http://hacklog.jp/works/49185
MESHのボタンや手の動きをトリガーに、照度や音楽やアロマなどを生み出しベッドインしやすい雰囲気をプロデュースする。そして、MESHの動きタグで動きもチェックし、終わりの時間も把握します。
営みが終わった後は、次回のために楽天より避妊具をSlackから勧めてくれる機能付き。また、Slackには営みの時間が計算されて投稿。そのデータはMySQLに蓄積されていきます。
 
 
モザイクの多いデモ動画をどうぞ!

 自分でもっていないけれど、知りたいデータ(営みの時間)が蓄積されるのは、そこに興味を持つ男性たちの心を掴んだようでした。
最優秀賞おめでとうございます!
 
こちらの作品はMESH賞と田中賞もゲットです!
 

<審査員>
今回、最優秀作品をきめていただいたのはこちらのみなさまです。左から
渥美 昌泰氏/毎日放送 制作局 制作一部長
菊本 久寿氏/株式会社スタートアップテクノロジー代表取締役・株式会社キーステーション取締役CTO
ボケるデザイナー 山根シボル氏 /株式会社人間
ボケるディレクター 花岡洋一 氏/株式会社人間

以下の項目を基準として審査いただきました。
①アイデア:独自性、新規性、優れた着眼点、発展可能性
②完成度:2日間の努力が作品に反映されているか
③デザイン:芸術性、優れた表現技法

■発表作品

惜しくも最優秀賞は逃しましたが、他にも素敵な作品が発表されました。各企業の独断と偏見で決定する「企業賞」を獲得した作品もあります。また大阪では、個人の独断と偏見で決定する「個人賞」もあります!
■サービス名:凄いソムリエ/チーム名:ワイン好き
クラウド上にいる専属ソムリエ

http://hacklog.jp/works/49178
いつでもどこであなたの好みに合ったワインをセレクト。おすすめされたワインに対するレビューを行うことであなたの好みを学習し、いつでもどこでも好みに合ったワインを飲むことができます。
ソムリエはPepeerですが、Pepperの音声認識は使わず、AITalkで人間らしい対話を実現。対話はBluemixのSpeech to textとConversationAPIを利用。
 

アイデアの段階では、ワインをおすすめした最後に「知らんけどな!」っという大阪のおばちゃん風にするという内容でしたが、その部分は一切カット。理由を聞いたところ、
「ソムリエ機能を強化し過ぎたら”知らんけど”みたいなのをいれるのが申し訳なくなった。」とのことw。
Pepperの声ではなく、あえてAITalkを利用したところは、技術の無駄使いというか、こだわりが見えた気がしました。Pepperの声ってそっけないんですよね。
しかし、作品よりも男性陣の興味を引いたのはこのプレゼン資料!!
 
作品の内容よりも、石原さとみに気を取られた人続出でした。こんな遊びココロ大好きです。
こちらの作品は、石原さとみ賞(byはりまさん)とクソメガネ賞(by和田さん)をゲット。
 
自分のほしいもの、作りたいものを作った感をとても感じた作品です。


■サービス名:いらっと君/チーム名:いらっと君 
あえて、聞き間違え、見間違えてボケるコミュニケーションロボット
http://hacklog.jp/works/49183
必ず間違えるところに笑いを求めたこの作品。作ったところ画像認識も音声認識も認識率が高すぎてコンセプトと合わなかったそうです(すごいぞ!Bluemix)。そのため、音声認識だけに絞り、類似語辞典検索し、類似語を話させる「イラっとエージェント」を作成。類似語辞典のDataをHTMLbaseでとってきて、ざっくりと変化をさせています。
 
発表ではよくわからなかったので、綾鷹の文章を読んでどうなるか改めてデモ!

こちらの作品は「IBM賞」をゲットです。そして、一人だけ「手抜き賞(bykawabataさん)」もゲットです。
 
普段はミスができないエンジニアが、100パーセント間違えるものを、作って憂さ晴らしをしたい!!という気持ちから作られました。


■サービス名:citore/チーム名:nayc ukat
エロくないのにエロく感じてしまうことを感じてやんわりと教えてくれます
http://hacklog.jp/works/49186
エロティックな言葉がたくさんのTwitterアカウント(喘ぎ超えbotエロく聞こえる言葉bot)をスクレイピングして、辞書を作成。エロくはないけど、エロく聞こえるワードをロボホンやAITalkで話す…(予定でした)。
 
デモは結局失敗。こんな感じになるはずだったそうです。

こちらの作品は「エーアイ賞」をゲットです。


■サービス名:DoyaaaDoyaaa/チーム名:大人のアップルティー
ロボホンに褒められてどんどんテンションがあがり、楽天の商品を買わされるサービス

http://hacklog.jp/works/49187
褒められ、おねだりされることで、購買意欲を高めようというサービス。ドヤポイントが貯まると光り始め、まわりの女子高生の声(あの人かっこいい!)などもPCからAItalk経由で聞こえるようになります。(女子高校生の声は完全なる妄想を形にしただけです)。
気持ちよくなったところで、最後はRoBoHonに商品をレコメンドされて搾取されます(という予定でした)。
 
ロボホンに褒められて気持ちよくなるデモ↓

こちらのチームは「ヒゲメガネ賞(by伴野さん)」をゲット!

ドヤ顔したい!褒められたい!女子高校生にキャーキャーいわれたい!という願望を感じました。


■サービス名:Happy Sound/チーム名:Team T
世界初!歩きスマホ対応エロゲー!?
http://hacklog.jp/works/49188
スマホを振って、こすったりするとH(appy)な声が聞こえてくる。サラウンド対応もしており、触る場所によって聞こえ方が変わります。
はじめの画面は男性の皆様ならばおなじみのカテゴリ(Japanese、Asia、Hardなど)の選択。そして次の画面でプレイヤー数を選びます。あとは、タップ(ロングタップ、ダブルタップなど)やフリック(強弱あり)などで音声が変化します。
 
音を流すのは…ということで無音のデモ。「わかりにくいとは思うんですけれど…(会場大爆笑)」というところが今日のハイライトw。結局はスピーカーにつないでみんなであの声を真剣に聞くという状態になりましたが、そこの動画はNGということで。


こちらの作品は「シャチク賞(byひさじゅさん)」をゲットです。

「スマホをシェイクする行為に何か意味があるの?」という審査員の質問に、「作っていたら、ただただ卑猥なアプリになったので、スマホを振るというボケポイントを作った。」とのことでした。


■サービス名:Toilet Pepper/チーム名:UNP
私たちの排泄行為をアシストしてくれるロボット
http://hacklog.jp/works/49182
便座に座る(MESHで感知)とPepperが前に来て排便促進用のイメージビデオを再生してくれます。また、ふいた紙を見せると、UNPsensor(茶色認識)をして、う◯こが残っているとトイレットペーパーをさしだしてきます。トイレからいなくなると、Pepperは「くせーなー」というのですが、そのためだけに使われたAITalk。(これぞ技術の無駄遣い)。
 

こちらの作品は「Pepper賞」をゲットです。

MESH部分、動画部分などモック部分が多かった印象です。開発中いろいろと苦戦してましたからねー。画像認識も反応が早すぎた気がしましたが、ここの実装はできていたのかな?
Pepperが何かを持っている姿ははじめてみた気がします。その点はとても新鮮でした。

発表された作品は以上です!

■イベント風景

どんな流れで今回の作品は作られていったのか?!イベント風景もお伝えします。
まずはアイスブレイク。スマホのアドレス帳をみて、面白い友だちを探す場面もw。
 

<インプットタイム>
空気が温まったら、早速インプットタイムです。今回は以下の6社の方にサポートにきていただきました。
1.Bluemix(IBM)
IBM Bluemixは、PaaS(Platform as a Service)として最強の開発環境をクラウド上でご提供致します。
Bluemixの特徴としては、開発基盤だけではなく、100を超えるサービス(IBM Watson(AI)、IoT、Storage(DB)、アナリティクス、モバイルなど)と連動されており、より素早く皆さんのアプリケーションを構築&運用することが可能です。
 
2.MESH(ソニー)
身の回りのものや環境とプログラムやインターネットをつなげる仕組みを簡単につくることができるツール。プログラミングや電子回路の専門的な知識がなくても、IoT(モノ・コトのインターネット化)を活用した仕組みをつくることができ、専用SDKやIFTTTとの連携により、インターネットと繋いだシステムも実現できます。
 
3.Pepper(SBR)
感情認識パーソナルロボット。ビジュアルプログラミングに対応し、アイディアを直感的かつ簡単に形にすることができます。
 
4.AITalk(エーアイ)
より人間らしく自然な音声で自由に音声合成をすることが可能な、高品質音声合成エンジンのAPI。「喜び」「悲しみ」「怒り」の感情表現が可能な話者や関西弁風、萌えキャラ『VOICEROID+ 琴葉茜・葵』の声まで、様々な声のラインナップをそろえています。
 
5.RoBoHoN(シャープ)
GoogleのAndroid(TM)であり、Androidの標準のAPIも利用可能ですが、SDKを使って、ロボホンのデバイス(プロジェクター)と音声対話、モーション等のロボホンの特徴機能を活かしたアプリを開発することができます。
 
6.楽天ウェブサービス(楽天)
楽天市場、ブックス、トラベル、レシピなどの情報を取得できるAPIを提供。
 
インプットタイムがおわったら、質問+お触りタイムです。
 
また、共立電子さんより、現地にて電子部品、部材の即売も行われました。
  

<アイデアソン>
そして、今回作る作品のアイデアを考えていきます。
まずは先程聞いたAPIなどの機能やセンサーなどを書き出し、次に週末に見たもの触ったものを書き出します。 
そして、用紙を隣の人に渡し、今度は先程書き出したキーワードの一つに◯をつけ、連想ワードを書き出していきます。
 
用紙が戻されたら、他人の考えた連想ワード×自分の考えたキーワードを組み合わせて、意外な言葉を作っていきます。その言葉をもとに、4つのアイデアをスケッチブックに書き出していきます。
 
アイデアを書き出したら、3人一組を作ってシェア。
 
アイデアの他家受粉が行われたら、今度はアイデアを清書していきます。清書したアイデアをもとにチームを作っていきます。
 
チームが決まればチームメンバーでランチです。食べながら、今回のハッカソンで作られるアイデアをブラッシュアップしていきます。
ちなみに今回のお弁当名称は「まつり!!」(※もちろんMAだからです!…いわれて気づいたのは内緒)
 
そして「アイデア宣言!(つくるもの発表)」
 

<ハッキングタイム>
作るものさえ決まればあとはもくもくとハッキングです。
  
サポートもはいります。
 
途中でスターバックスの珈琲とお菓子の差し入れです。
 
夕方からJOINした参加者も!

ひたすらモクモクです。
  
おっ、なんだかMESHが拡張されてる!
 
2日目も晴天です!レッドブル(+α)でみなさまをお出迎え!
 
そして恒例の座ってできるドナルド体操!
 
そして、もくもくは続きます。ロボットに言葉を認識させるには、まだまだ人間側の努力が必要そうですね。
 
hueが光った!!
 
2日目のランチは、カツカレーをかつ丼です。人気だったのはどちらでしょうか?(それはブログの最後に)
 
時間がないから、もぐもぐしながらモクモクです。
 
いろいろと小物も作られ始めました。
 
残り後1時間!
 

<成果発表>
そしてとうとう成果発表の時間です!作ったものを発表していくよ!(ワインも飲むよ)
 
審査員のするどいつっこみもはいるよ。
 
どこまでできているのかちゃんとチェックする審査員。
 

<touch&try>
成果発表が終わったら、みんなで作ったものを実際に触ってみるよ。
 

<懇親会>
一通りtouch&tryがおわったら、みんなで懇親会です!カンパーイ。酒だ酒だ!
 
ピザは実はトッピング全部のせ!
 
クレープにつ。。。つけ麺!?
 
意外と好評w。
  

<結果発表>
そして結果発表の時間です。発表は、企業賞→個人賞→最優秀賞の順番で発表です。
普通は一つの賞に1作品なんですが、「振り切れたで賞(by松本さん)」だけは、トイレットPepper、citore、Happy Soundの3作品に送られました。

そして最優秀賞はMeshupチーム!ハッカソン最優秀賞チームしかもらえないMATシャツプレゼント!
 
最後は審査員の方からの講評です。
 
山根さんからは、「正直振り切ったアイデアはなかったと思うが、本選に出るチャンスがある優勝者は発展性のありそうなものをその中でも選んでみた。 HappySoundも好きだったが、Mashupしてなかったので…。」
というコメントをいただきました。
また、バカなものを作る先輩として、
菊本さんからは「おバカものを作るときには世界観を大切にしています」
花岡さんからは「シモネタコンテンツはひねらないとただのシモネタになるのでそこが重要」
といった言葉もありました。

■MashupAwardsとは

今回のハッカソンは日本最大級の開発コンテストであるMashupAwardsのハッカソン予選。Mashupとはもともとは「混ぜ合わせる」という意味の英語で、それがネットの世界でも使われるようになり、「複数のWEBサービスのAPIを組み合わせ一つのサービスを作る」という言葉。
その言葉の通り、MashupAwardsは複数のAPIを組み合わせたサービスのAwardsでしたが、時代も変わり、多様性ある作品が応募されるようになり、今のキーメッセージは「モノづくり自由形」
APIを使わない作品も応募してOKです。
でもMashupAwardsのハッカソンいいところは、企業の方が二人三脚でモノづくりをしてくれるところ!だから、是非活用してね。
MashupAwardsの楽しみ方もいろんな方法がありますが、ハッカソンは「モノづくりをするきっかっけ」であり、「新しい技術を学ぶ場」でもあり、「仲間を作る場」でもあり、「発想の刺激をうける場」でもあります。
 
既に作ったものを発表する場としては「MashupBattle」というプレゼン予選があります。関西は11.24(木)
今回ハッカソンで作られた作品も参加可能なので、是非プレゼン予選にも参加いただければと思います。
MashupAwardsの楽しみは、このプレゼン予選である「MashupBattle」にあると思っています。一番楽しいのは準決勝である「2ndSTAGE」ですが、2ndSTAGEは勝ち上がらないと参加することができません。1stSTAGEは応募さえすれば誰でも参加できるので、チャレンジしにきてください。
(※但し先着順なため、応募はお早めに!)
Twitterのつぶやきまとめと、写真をみていただくと、イベントの盛り上がりや雰囲気がより伝わるかと思います!
・つぶやきまとめ http://togetter.com/li/1048156
・イベント写真 https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157675014439931

みなさま、お疲れ様でした!またプレゼン予選で会えるのを楽しみにしています。

最後に、今回のハッカソン開催に会場を提供いただいた、中央会計の小松さん、澤さんありがとうございました!

蛇足

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おバカハック!というテーマで開催した今回のハッカソン。ほとんどの作品が「エロ」路線でしたね。
ほんと男の人って、このテーマになると小学生みたいになってかわいいですw。
作りたいものを作ってくれていてとてもよかったのですが、MashupAwardsらしく、バカの中にも意味のあるものをつっこんできたり、技術の無駄遣いが合ったりするとさらにいいなーっと思いました。
その点で、最優秀賞チームの、営みの時間のデータベースにためていくというのは、バカなんだけど有用な技術の使い方で結構好きでした。
また、一つお詫びを…。
いつもMAらしい作品例として紹介している「目起き目覚ましFACEKick」ですが…これじゃ普通ですね…。
正式名称は「寝顔認識目覚ましFaceKick」でした。すいません。

最後に、どっちのランチショーの勝者はカツカレーでした。

MashupAwardsイベント情報

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イベントスケジュール http://mashupawards.doorkeeper.jp/(Doorkeeper)
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