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東京ハッカソン|MA11

【バッカソンレポート@東京】バッカソン(おばかハック)!! Mashup Awards 11 ハッカソン予選東京 〜たまには振り切ったっていいじゃない〜

2015.10.21

10/17、18に銀座 メディアテクノロジーラボにて行われました「バッカソン(おばかハック)!! Mashup Awards 11 ハッカソン予選東京 #MA11 〜たまには振り切ったっていいじゃない〜」のレポートをお届けします。
 
今回のハッカソンの最優秀、もとい、もっともおバカとして選ばれた作品はMashup Awards11の2ndSTAGE進出権利を獲得となります。
その権利を獲得した作品は、こちらの作品です。
 
 
作品名:パニエ・ウエスト
http://hacklog.jp/works/4850

 
これからの洋服はハッカブル!高度化されたRESTAPIで操作可能な洋服。
 

審査基準

今回は以下の3点から評価されました。
 

 
① おバカ度1(独自性、新規性のあるおバカか)
② おバカ度2(2日間のおバカが作品に反映されてるか)
③ おバカ度3(使っている人をおバカにさせるしくみ)
 

ツッコミの人審査員紹介

バッカソンにあわせた自己紹介文を頂きましたので、せっかくなのでこちらにも掲載。イベントページより抜粋しました。
 

菊本久寿 
株式会社StartupTechnology 代表取締役
かつてシャチクのミカタ告白の行方をリリース。これらのサービスでいくつもの賞を受賞し、多数のメディアにも掲載された。その後はぱったりとメディアに出なくなり「Webサービス界の一発屋」とも呼ばれている。
 
 

香島ユリ 氏
リクルートメディアテクノロジーラボを経て、ヤフー株式会社スマートデバイス推進部所属。デザイナーとして新規事業を中心にUXデザインを手がけるほか、ハッカソンの企画運営なども行う。
無類の温泉好きとしても知られ、個人では、温泉音楽の運営なども行う。
好きな芸能人はタモリ、マツコデラックス、みうらじゅん。
 
 

永田智章 氏
株式会社リクルートコミュニケーションズ所属。営業、広告制作ディレクター、M&A案件BPR担当などを経て、現在はエンジニアとして新規サービスの開発に従事。好きなものは登山とRubyと松井珠理奈(SKE48)。苦手なものはマヨネーズ。Mashup Awards 6 メディアスポンサー賞受賞。
 
 
なお、この日審査員の永田さんは上から下まで(靴以外)登山ルックでお越しくださいました。
まぁハッカソン会場と山って似てますからね。多分そういうことなのでしょう。
 

発表されたおバカ作品

発表されたファニーな作品たちを、最もおバカだったものから発表順に紹介します。
 
<おバカ大賞(最優秀賞)>
④ 作品名:パニエ・ウエスト
http://hacklog.jp/works/4850

 
 
おっさんのスカートが自動でめくれます。
正直なところそれが全てなのですが、もう少し説明すると「高度化された洋服」がコンセプトの作品。
21世紀にもなって、なぜ人類はまだ手動で服を直しているのか?!なぜファスナー全開なことに気づかないのか!!?
そんな世の中に叩きつけられたIoT洋服。そしてその成果物として、おっさんのスカートはめくれたのです。
元ネタへのリスペクトが必要ですね。
 

 
なお、発展した利用方法として、ライブなどでアーティストの衣服をグッズ購入特典として操作可能にするという展望の紹介がありました。
その形として電話をかけるとおっさんのスカートがめくれます
 

 
 
照明の都合により、スカートがめくれている部分が動画で見づらいのが大変口惜しいです。
 

股ぐらのくまちゃん。
 
こちらの作品は2ndSTAGE進出となりますので、ぜひそこでのプレゼンもお楽しみに。
 
おバカ大賞獲得おめでとうございます!!

 
 

受賞作品発表時に女子っぽい喜び方のロールプレイをキメるプレゼンターの藪氏。
 


 
<マイクロソフト賞>
① 作品名:バッカライザー
hacklog.jp/works/4849
 
 

 
 
最近よくみかける、ノートPCのカバーにステッカーをベタベタに貼っているものを見て、
「シールが貼ってあればあるほど、ハッカーとしての能力が高いのでは?」と感じたことから
ステッカーの数に応じてスコア付けし、そのスコアを「バッカー力」(ばっかーりょく)」としてスコア付けするサービス。
 
PCの写真を撮影し、画像解析を行ってスコア付けをするシステムですが、今回ステッカー自体を識別するところまではちょっと時間が足りず、OCRによってステッカーの文字を読み取っているとのこと。
そのため、ロゴ画像のみでは識別ができず、審査員永田さんが試したところバッカー力はあまり奮わずという結果に。
 

 
 
質疑応答では、ステッカーの種類(どこの会社のステッカーか)などに応じて属性わけなどがされると面白いのではという意見がありました。
 
ていうか、

このチーム、PCにステッカー貼ってない奴ばっかりだ!!
 

Project Oxford の画像解析を利用したバッカライザーチーム、マイクロソフト賞獲得!おめでとうございます!!
 
 


 
② 作品名:チキンランチャー リアル by にゃーにゃー
hacklog.jp/works/4851
 

 
 
無血闘争を行うためのマシュマロ発射装置です。
IoT(Internet of Things:インターネットと連携する何か)じゃなくてただのT(何か)という、「ハッカソンとは一体なんだったか」を再考させられる作品。
今年のMashup Awardsのキーワードである「ものづくり自由形」、それが極まった形のひとつであると言えるかもしれません。
 

 


 
③ 作品名:sobayaz – その場にいるみんなで楽しめるヤバいゲーム絶対  / チーム名: sobayaz.com
hacklog.jp/works/4849
 

 
 
絵、言葉、色をその場にいる人同士で合わせるゲーム。
プレゼンではその場にいる人みんなでゲームを実施しました。
 

 
全員プレゼンターに背を向けるという、あんまり見ない光景に。
 

 
ゲーム進行の確認は人力(揃えた写真をとってハッシュタグをつけてTwitterに投稿したのを管理者が確認)によるので、ちょっと戸惑いがありつつも・・・、展望としては、シャイで声がかけづらい人向けにアイスブレイクが必要な場所でのゲームにできればとのこと。
 
 


 
④ 作品名:じゃんけんバトルロワイヤル
hacklog.jp/works/4862
 

 
スマートフォンのモーションでじゃんけんをするプロダクト。どこにいても誰とでもじゃんけんができるようになる。
体を動かして遊ぶの、みんな好きでしょ?というじゃんけんに派手なアクションを取り入れたシステム。
超大人数のじゃんけんにも対応できます。多人数すぎる場合は、数人のブロック分けする勝ちあがり形式にすることも今後の展望では可能であるとのこと。
 
実は風邪の身体をおしてのハッカソン参加だったとのこと・・・。
それこそが漢らしいバカさだったかもしれません、無理をしたぶん、お大事になさってください。
 
 


 
<データスパイダー賞・nifty賞>
⑥ 作品名:おさわり爆弾「タッチorデッド」/ チーム名 T-KIZ
hacklog.jp/works/4856
 

 
お互いに触れながら数取りゲームを行い、負けた方に電気が流れるというゲーム・・・が、
直前に技術的な致命的問題が発覚+パソコンを乗り換えたばっかりでてんやわんや+マイコン側の作り直しもなかなか追いつかずというなんとものっぴきならない状況でプレゼンスタート。
マイコンとか草育てる雑貨みたいな状況になってる。
 
ところが、スタートしようとしたところ、プレゼン資料が消えてしまっているというトラブルが発生(資料が画像で保存してあったためなんとかそれを表示)

 
さらに、プレゼンをはじめ、実演をしようとしたところマイコンに足を引っ掛けて落としてしまうというハプニングが!!
 

えらいこっちゃ。
 
だがしかし、首の皮一枚もとい、ケーブル一本でなんとか命はつながっていた模様。
 

ですが残念ながら、デモでは正常に動作できず・・・!!用意していたガジェットが多数あっただけに悔やまれます。

 
 

 
潔さ!!しかしコンセプトなどは伝わりました。
 
 

データスパイダー賞、Nifty賞を獲得!おめでとうございます!!
 
 


 
<Kintone賞>
⑦ 作品名:TELFIGHT
hacklog.jp/works/4847
 

 
血液型診断、という理不尽な分類が世の中に跋扈している。
では、電話番号の上三桁(070,080,090)で人間を分類したっていいよね、という理不尽チーム分けが行われた早回答クイズゲームシステム。
プレゼンでは、みんなでシステムに登録し、早答えクイズに答えられなかった人に「ベストオブチキン野郎コール」が電話でかかってくるというデモが行われました。
 

 

 
ちなみに、既存の電話番号は枯渇してきており、こんどは「020」番号が登場するかもとのことですよ!
 

Kintone賞獲得!おめでとうございます!!
 
 
発表されたおバカ作品は以上となります!!
 

イベントの様子

ボケはツッコミの存在でより輝くもの。ナイスな審査員コメント

今回のハッカソンでは、審査員コメントがとても光っていました。
また講評では作品すべてにコメントをいただき、丁寧な審査をいただきました。
 

永田さん:「(パニエ・ウエスト)おっさんがスカート穿いて登場するだけで面白いに決まってる、ずるい。」
 

香島さん:「(おさわり爆弾タッチorデッド)おさわりとか女子的には怖いですね、でも触られてもいいかもって思うときはあるかも?」
 

菊本さん:「ものすごい技術を使っているけど、それを感じさせないおばか感みたいなものがおバカHackとしてよかったと思います。プレゼンが全体的に技術寄りになってしまったところもあるので、作品の世界観をつくるとより良いのではないかと」

バッカソン的演出

初日のランチはなんと女優の卵の方にお越しいただき、みんなに配膳をしてもらいました。その名もプラチナランチ。
プラチナ色の思い出ができましたね!
 

 

 
 

 
 

二日目のランチ・差し入れなど


いつもは2日目のテコ入れのエナジードリンクとしてはRedbullが定番なのですが、今日はドクターペッパー。独特の風味で好き嫌いの別れることで定評のあるドリンク。
なお、今回はあのロボットは来ていませんでした。
 

ランチにはギンザマンというおまんじゅう。
 

食べやすくてGood。フィンガーフードの新定番になりそうなポテンシャルを感じます。

API情報インプット

今回提供いただいたAPIの紹介です。
 
 
Twilio(KDDIウェブコミュニケーションズ)
http://hacklog.jp/apis/159
 
 
たった数行のコードで電話/SMSとつながるクラウドAPIサービス
REST形式でわかりやすく、ドキュメントも充実しているので、電話と繋がる様々なサービスがとても簡単に実装できます。
 
APIのデモをするとき「お手元に電話をご用意ください、持ってない人はいますか?」との質問。
もちろん、全員持っていました、「これも電話、Twilioの強みです」。
 
また、バッカソンに似つかわしい開発事例として、審査員の菊本さんが作成した「告白の行方」の紹介もありました。
全自動告白サービス、只今の告白成功率は0.2%。これは、可能性としては高いんでしょうか・・・?
 

 


 
 
日本マイクロソフト株式会社
http://hacklog.jp/companies/32
 
Windows ランタイム アプリの Windows API
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/windows/apps/br211377.aspx
 
Power BI REST API
https://powerbi.microsoft.com/developers
 
Microsoft Azure Machine Learning API
http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/machine-learning/api/
 
Project Oxford
https://www.projectoxford.ai/
 
様々なAPIの紹介と、Windowsのひみつ?を教えて下さいました。
Windowsはなぜ8から9を挟まないで10へバージョンアップしたのか?
それは、「桁違い。」だから、だそうです。ちなみにマジらしいですよ、皆さんご存知でした?
また、機械学習AzuleMLのくだりでは話題の女子高生AI「りんな」について。りんなをAPIとして使うことはできませんが、その中身の仕組みには触れられるとのこと。
(ちなみに、筆者も触ってみましたがなかなか理解が追いつかず。MLをするためのLが必要です・・・。)
 

 
 


 
MESH(ソニー株式会社)
http://hacklog.jp/apis/246
 
MESHは、さまざまな機能を持つ電子タグ(MESHタグ)をモノやコトと組み合わせるだけで、だれでも簡単にデジタルなものづくりができるツールです。
プログラミングなどの専門的な知識はいりません。タブレットの画面上でMESHタグのアイコンをドラッグ&ドロップするだけで、身の回りのモノに貼り付けておいたMESHタグの機能(動きセンサー/LEDライトなど)を連携させることができます。
例えば、動きセンサータグをドアにつけておき、ドアが動いた時に隣の部屋のLEDライトタグを光らせ音を鳴らすことも簡単。あなたの工夫次第で日常のちょっとした問題を解決するアイデアを簡単に形にできます。
 
また、JavaScriptによるカスタム連携処理などを作成することも可能です。
 

 


 
Kintone(サイボウズ株式会社)
http://hacklog.jp/apis/219
 
kintone(キントーン)はドラッグ&ドロップで簡単にデータベースが構築できる、クラウド型のデータベースサービスです。
ノンプログラミングでのフォーム作成、Excelライクなグラフ描画、メッセージやデータへのコメントの付与や、グループワーキングツールの提供などのシステム開発に必要となる機能を包括的に提供しています。
 

 


 
DataSpider Servista(株式会社アプレッソ)
http://hacklog.jp/apis/296
 
ノンプログラミングでデータやシステムをつなぐことが出来るAPI.
GUIツールで直感的にプロセス間連携・スケジュール連携・システム連携などのつなぎあわせ操作を行なうことが可能になります。
また、新しい技術はもとより古い技術も幅広くサポートしており、活用することによって開発にかかるコストを大幅にカットすることが可能になります。
 
業務システムとかは、ほぼすべてこのサービスで事足りそうな気が・・・!!
 

 


 
ニフティクラウド mobilebackend(ニフティ株式会社)
http://hacklog.jp/apis/155
 
アプリケーションの開発に必要な汎用的機能をAPI、SDKで提供しサーバー側のコードを書くことなく、 サーバー連携するアプリケーションを効率よく開発できるようにするmBaaS(mobile Backend as a service)です。
データストア・ファイルストア・SNS認証・会員管理・Push通知・位置情報検索などの機能がご利用頂けます。
 
無料枠でもかなり充実した内容の機能が利用可能です。
プレゼンターのニフティ川原さん、なんと前日にパソコンが壊れてしまったとのこと・・・!今日はブラウザ資料でプレゼンです。
 

 

カオスを生み出すアイデアブレスト

今回のアイデアブレストはAPIインプット前と後の2回に分けて行われました。
ブレスト方法は、とにかくたくさんの単語を付箋紙に書き出す。
それを半分、隣の人と交換する。交換したら、単語同士を組み合わせてみる。いいものができたらその付箋を手元にキープ。余った付箋は全となりと交換・・・、で、ぐるぐる単語を回していきます。

 
宇宙トイレ

 
ネコファミコン

 
ちらかるラーメン

 
貯金箱マッスル、想像がつかない

 

普段見ないことばの組み合わせを経て、アイデアソン・開発スタート

言葉同士を組み合わせる頭が温まったところで、アイデアソンです。
スケッチブックにアイデアを書き出します。
 

 
宗教に切り込んでくるとか剛毅すぎる・・・!!!(TELFIGHTの元ネタでした。)

 
これは最初からそのままでしたね。

 
 

開発シーン

バッカソンの開発シーンは驚くほど真面目に粛々と行わておりました。
 

 
 
今回はなかなか、開発時間が切羽詰まっていたチームが多かった模様です。
 

最後は集合写真で締め!銃口を人にむけてはいけません。

最前列の表情が豊かな集合写真。銃を人に向けないようにしましょう!!

 
ご参加いただいた皆さんありがとうございました!

イベント関連リンクこちらをみていただくと、イベントの盛り上がりがより伝わるかと思います!
●つぶやきまとめ(togetter)
http://togetter.com/li/888604

●イベント写真(flickr)
https://www.flickr.com/photos/100125183@N08/sets/72157659600254019

編集後記

 
バッカソン、おもいおもいにバカなことをやっていいというハッカソン。
意外と、こういう完全に自由を許容しているハッカソンというのは多くないので、またの機会があったらもっとたくさんの人に参加いただきたいなと思う内容でした。
折角の機会でしたが1日目の朝に雨が降ってしまったせいか、ちょっと欠席率が高かったのがもったいなかった~・・・!
 
今回、良かったと思う点として、前にも同じことを書いてしまったかもしれませんが、初めてMAのイベントに来たというかたが多かったことです。
たくさんのエンジニアの人に、面白い祭典がやっているということを知っていただければ、そして、参加することで新しいことに挑戦したり、良い物を考えたり、何かを作ったり、そういうきっかけになったらとても喜ばしいなと、元参加していた自分としては思います。
 
職業エンジニアの方は、仕事が関係しないところでものを作るという機会は、あるようでそんなになかったりするのではないでしょうか。
土日をちょっと時間とってみて、ハッカソンに出てみると、楽しい体験ができるかもしれません。
 
 

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