日本最大級のコンテスト「ヒーローズ・リーグ」は、9年間ぐらい、発表された作品をブログで書き残しています。
頑張って書き続けてきたので、一度過去の作品を振り返ってまとめてみたいと思いたちました。毎週なにかの切り口で過去の作品をまとめる予定です。
過去の作品でも、オモシロイ作品が多く、今後の創作活動の刺激になるのではないか、と思ったりもしてます。
第6弾は、「MAらしい作品」特集
MashupAwardsは、その名の通り「APIをMashupしてつくった素敵な作品」のコンテストでした。しかし、時代に合わせてコンテストは形を変えていき「MAらしい」という言葉も、同様に変わってきました。
2013年〜2017年までのMashupAwards時代はMA賞、つまりは「素敵なMashup作品」、2018年からは、MA運営主催イベントの受賞作品を紹介していきます。
▼過去の受賞作品
開催年 | 作品名 |
2020年 | silent tap dance(オレトク):「静かにtap danceを楽しめる靴」と連携した音楽ゲーム |
2019年 | Twitter for PC-G850(オレトク):世界最初のポケットコンピュータ向けTwitterクライアント |
2018年 | 先端発見(オレトク):日本の突端地形を機械学習により判定して、日本全国の突端な地形をデータ化 Pixela(APIヒーロー):commit以外の数値でも “草” を生やせるAPIサービス |
2017年 | ヒボたん:明るい光を求めて歩き回るかわいいヒボたんロボット |
2016年 | どこでもMステ:歩けばオープニング曲、手を振れば歓声。どこでもMステ出演者気分が味わえます |
2015年 | Openness-adjustable Headset:開放度を調整可能なヘッドセット |
2014年 | 無人IoTラジオ Requestone:カフェなどで流れるBGMがいけていない時に注文をつけられるサービス |
2013年 | Mashup Vision:ゴーグルを通して見ている世界を拡張するサービス |
MA賞選出はオンライン選考だけだったので、ファイナルステージのブログを「その年の代表的な作品」として紹介しています。オレトク賞に関しては、「オレトク決勝」を「代表的なオレトク応募作品」として紹介してますので、そちらも見ていただければと思います。
silent tap dance(2020年)
Twitter for PC-G850(2019年)
先端発見(2018年):オレトクヒーロー
日本の突端地形を機械学習により判定して、日本全国の突端な地形をデータ化
先端ポイントを数値化し、ランキングで表示。東尋坊や天橋立など、有名な景勝地は数多く存在しますが、それ以外であまり知られていない突端地形を発見し、新たなる魅力の発見ができます。
>公式サイト
2018年の代表的なオレトク応募作品は以下のボタンから(Chocoball Detector、ウダー4.7など)
Pixela(2018年):APIヒーロー
commit以外の数値でも “草” を生やせるAPIサービス
いろんな数値を “草” として可視化して、日々の頑張り(ダイエットなどにも)に彩りを与えられます。
※エンジニア界隈ではコミットのコントリビューションを反映させることを「草を生やす」と呼んでいます。
>公式ページ
こちらのサービスは、2021年現在、まだまだ進化してます!
ヒボたん〜 移動式植物栽培ロボット 〜(2017年)
明るい光を求めて歩き回るかわいいヒボたんロボット
普通は照明に使うLEDを明るさセンサーに利用してLEDで光を検知し明るいところを探してウロウロ。ストランドビーストの機構を真似て作った足でワサワサ動きます。
動いているの見ると、ほんと可愛いです。
>公式サイト
この作品は、ここからver2,3,4と進化を遂げたのですが、継続開発を続けた結果「植物は移動するとよくない」という結論が見えたそうです。
2017年の代表的な作品は以下のボタンから
どこでもMステ(2016年)
どこでもそこがMステの入場シーンに早変わり。歩けばオープニング曲、手を振れば歓声
MESHを使い倒したこの作品。「Motion」で人を感知するとMステのオープニング曲が流れ(音楽担当)、「GPIO」でカーベットの両脇にあるLEDが光ります。手を振ると腕についている「Move」をトリガーに歓声が流れ、バミの位置にある「Brigthness」を足で踏むとMステの締めの音楽が流れます。
ほぼMESHだけで、ここまで楽しい作品がつくれるのか!?とMESHのそれぞれの機能のMashupアイデアに脱帽だった作品。
2016年の代表的な作品は以下のボタンから
Openness-adjustable Headset(2015年)
モータ制御によりクローズ型とオープン型に変形可能なヘッドセット
クローズ型は没入できるけど、外の音が聞こえない。オープン型は外の音も聞こえるけど、音漏れがする。
2つのいいところどりをしたヘッドセット。
ヘッドフォンに付属しているフタが、ボタンとスライドで開閉可能。
タイマーを設定して、徐々に閉まってじわじわ没入したり、音楽のサビが来た時にだけさっと閉まったり、自分の名前が呼ばれたらオープンにしたり。
遊び心として、聴きたくない番組をシャットアウトする「放送局ブロック機能」や、聴きたくない単語をシャットアウトするなど、耳に蓋をする機能を作りました。
2015年の代表的な作品は以下のボタンから
無人IoTラジオ Requestone(2014年)
カフェやイベント会場で流れるBGMがいけていない時に注文をつけられるサービス
メールやTwitterなどからBGMのリクエストを受け付け、タイトルを読み上げ、YoutubeAPIから取得してきた音楽を流す無人ラジオサービス。
具体的な曲のリクエストだけでなく、イベントの感想など送ると、VoiceTextAPIを利用して仮想DJが読み上げ(音声垂れ流し)、聞きたい曲や雰囲気をメールの文面から言語解析して、読み上げる口調を変えていると同時に、グレースノートAPIで選曲し曲をかけることもできます。
2014年の代表的な作品は以下のボタンから
Mashup Vision(2013年)
未来を視る、未来を体験できるデバイス!ゴーグルを通して見ている世界を拡張するサービス
友達との会話の中の単語を音声認識し、顔認識、地図表示、天気表示、英語翻訳、質問回答、暗い時はライト点灯まで行われます。
ヘッドマウントディスプレイの市民権がまだない時代の作品です。
2013年の代表的な作品は以下のボタンから
いかがでしたか?
2006年にスタートした「Mash up Award」から、2008年に「Mashup Awards」なり、2019年に「ヒーローズ・リーグ」という形に移り変わり、「MAらしさ」という言葉の意味も時代を追うごとに少しづつ変わってきました。
「MA」という言葉の意味は、「Mashup+Awards」から、つくってみたのその先へという意味の「Make+and… 」へかわり、法人名となりました。
そんな「MA」を今後ともよろしくお願いいたします。
蛇足
最近はMashup作品が少なくなってきましたが、「API一覧をみているとワクワクする」という方もまだまだいらっしゃいます。
ITものづくりに関する作品を記録・公開できるWEBサービス「ProtoPedia」では、リニューアルしてユーザーが開発素材を登録できるようになりました。そこでは、日々、開発に使える素材が増えています。>開発素材一覧
今現在は、メンテナンスが追いついてない状態ですが、今後は、カテゴリ分けやデータ更新などを順次、おこなっていきたいと思っています。
最後に。
他の過去作品まとめはこちらのカテゴリ(作品紹介)をご覧ください。
IoT受賞作品、おばかアプリ作品、インタラクティブデザイン作品などの紹介ブログあります。
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