アートとは間接的に社会に影響を与えるものである。そんな作品が揃っているMAID
11月24日(土)にMA2018ヒーローズ・リーグ「プロが選ぶヒーロー」の一つ「InteractiveDesignヒーロー」の部門賞決勝が開催されました。この部門賞が求めた作品は、「アートとテクノロジーを融合された ”体験” を生み出す」作品です。
この部門賞は「体験」を重視してるため、決勝審査会は会場を貸し切り、半日展示していろいろな方に体験してもらう形式になっています。
そんな部門賞には、54作品が応募され、その中からオンライン審査により選出された16作品が、決勝審査会に参加しました。
それでは、展示(参加)された作品をご紹介します。
※MashupAwards2018のInteractivedesign部門賞(通称:MAID)は「TMCN」さんにパートナーとして協力頂いております。
InteractiveDesignヒーロー
賞金10万円と、FESTAでのプレゼンを手に入れた、InteractiveDesignヒーローを受賞した作品はこちら。
SPELL MASTER スペルマスター
「魔方陣」のような模様が描かれたメモ紙の真ん中に英単語を書いてスマホで読み取ると、その3Dモデルが召喚されるAR作品。
「百聞は一見にしかず」ということで、こちらの体験動画を見てほしい。
3Dモデルは動的検索を行っているため、想定外の言葉にも対応できるとのこと。例えば、「Play」といれたら、バスケットコートがでてくるなど。そのため、本来の知育玩具的遊び方(英単語学習)とは違った遊び方をしている大人たちが印象的でした。。召喚したいARをだすための単語は何?とか。
まさに、この部門賞が求めていた、アートとテクノロジーを融合した「体験」を生み出していた気がします。
審査員紹介
今回のヒーロー作品は、こちらの3名に選んでいただきました。
・左 :松川 進氏(MAID発起人)
・中央:市原 えつこ氏(メディアアーティスト/妄想インベンター )
・右 :松山 周平氏(ビジュアルアーティスト/プログラマー/ (株)ティーアンドエス THINK&SENSE部長など)
決勝進出作品
続いて、今回選出された作品を全てご紹介したいと思います。Interactivedesign部門賞決勝審査会の様子は、体験会を中心にお送りします。
決勝審査会のプログラム的には、朝から体験会、15時ぐらいから審査員の方の体験がはじまり、夕方からは数分のプレゼンタイム(飲みながら)という構成で、終始笑いが絶えない現場でした。そんな様子は体験動画からも伝わると思います。
筋斗雲型モビリティ「きんとん」
筋斗雲をモチーフにしたパーソナルモビリティ。様々な外部デバイスでコントロールできます。
体験はこんな感じ。
心が清らかな人でないとのれないという制限もありました。(子供向けなため、デブなおっさんはのれませんでした。やせましょう。)
CiirrCUS
板野サーカスを題材にしたインタラクティブアート作品。 見るだけでなく操作体験したいと思って作ったとのこと。既存ゲームは視点が固定的だけど、視点を就労的追従でも直感的な操作を実現。
GameControllerizer
ゲームハックツール。掃除をゲームに。ピアノひくことでブロック崩し。肩たたきで太鼓の達人。そんなことを可能にするミドルウァア。
体験動画は2人でプレイするもの。家にあるもの(アルミホイル)もコントローラとして利用できるところもすごい。
AIQue
人とAIの関係性を見直すクイズ作品。
ハマった人は何度もCHALLENGEしてました。すごく考えさせられる作品です。
ノンコーティングですが、スマートスピーカーのデバックは半端なくやったそうです。
FCQube
電気を使うために、めんどくさい動作を一つ足して日常をアトラクションに変えてしまうこの作品。
もうひとりの人がゲームをできる環境を整える(通電させる)ために、連打しまくる大人。めっちゃ真剣です。
Haptic茶道
お茶を触覚で味わう(?)この作品。触覚作品なので、動画をみても「?」かもしれませんが、着物の女性の触覚が伝わってるんです。
Mr.Facebox
ほんとはかぶるものなんですが、わかりやすいように被らないで表情かえてもらいました。
こんな感じです。
PLRAY
光が意思を持っているようにみえるインタラクティブ作品。見てるだけで楽しい作品でした。撮り方が下手でごめんなさい。
ジョジョうちわ
IBMうちわとのMashup作品。プレゼンはSensorTileすげーというものでしたw。
審査員体験中。
鳥籠の人工苔は電気琴鳥の夢をみるか
機械音を発する人工苔との対話を通し,地球外生命体とのコミュニケーション方法を習得するためのデバイス。
SFの世界でした。
のろいのスマホカメラ
きみは「GVS」という現象をご存知だろうか?知らないと思うが、この作品はGVS機能付きヘッドフォンなのである。
この作品も体験しないとわからないものですが、体験者の反応からわかった気分になってください。
Tu fui, ego eris.
犬の顔に自分の顔が無表情で映し出されて、犬の目線がこっちを追っかけます。とにかく不気味っす。
こんなかんじw。
Animal Catch
仮想空間にいる動物を探して、タッチすると動物の鳴き声が聞こえます。捕まえたりもできるよ。
動物探す動き、かなり怪しいです。でも、なんか楽しかった。
青い青春
マシュマロとチューして淡い青春を再現する作品。何をいっているかわからないと思うので、動画を見て欲しい。
MA2018で一番の技術の無駄遣いとお墨付きをもらった作品です。
タッチタッチレボリューション 〜手遊びリズムゲーム〜
アルプス一万尺などの手遊びをリズムゲームにした作品。
こちらの作品は、体験会には参加できず、オンライン発表だけとなりました。
以上が、決勝に残った作品になります。
現場の様子
MAIDの現場は、とにかく、体験しているみんなが楽しそうで、とても「わいわいがやがや+酔っぱらい」な現場でした!
イベントの様子は、以下もみていただくと、さらにさらに雰囲気をわかっていただけると思います。
・つぶやきまとめ(Togetter)
・写真(Flickr)
みなさま、お疲れ様でした。
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