事例

デザイン思考を学び、課題解決のプロセスを体験できる社内ハッカソン「SLC 50th Hack」

Point
約1.5ヶ月間に渡り合計4日にて行われたSLC創立50周年記念のオンラインハッカソン
顧客インタビューをもとにプロトタイプ試作・試用したハッカソン
外部のUX専門家にアドバイスをもらいながら開催

担当の方に、抱えていた課題と、依頼してよかったことについてお伺いしました。

お伺いした会社:スミセイ情報システム株式会社さま

DX案件の模擬実践の場が必要

Q:抱えていた課題について教えてください

・DX案件の模擬実践の場が必要
DXを推進できる人材の育成は急務であり、デザイン思考などDXに必要なスキルを身につけた人材を育てる必要があった。メインフレームで稼働する親会社のレガシーシステムの保守・運用が主な業務だった社内エンジニアを対象に、DXを推進するための知識・スキル習得の場を設けてきたが、机上の知識・スキルは実案件で活用できないため、学んだ知識・スキルを活用しプロトタイプ開発を模擬実践する場が必要と考えハッカソンの開催を企画。

・お客さまへの新たな価値提供
DXを推進するシステムでは顧客との接点が重要となるため、ユーザーの要望に合わせて製品やサービスを開発するデザイン思考がDX人材にとって欠かせないスキルになると考え、アイデアソンにはデザイン思考を取り入れた。従来の保守・運用は基幹システムを対象とすることが多く、エンドユーザーと接する機会は少ないため、顧客が何を思い何を求めているのかを顧客の立場で考えるスキルを養う場とした。

ハッカソン経験が無くても短期間でアウトプットまで辿り着けた

Q:MAに依頼してよかった点は、どんなところでしたか?

・DXに関わる各企業や各分野のプロフェッショナルとの幅広いネットワーク
新たな技術、新たな発想力へのチャレンジであるため、壁にぶつかったとき、社内メンバーだけで乗り越えるのは困難であったが、各分野のプロフェッショナルをメンターとしてアサインしてくださり参加者全員が壁を乗り越えるサポートをしてくださった。参加者からは、MA様やメンターサポートのお陰でハッカソン経験が無くても短期間でアウトプットまで辿り着けた、感謝しかない!との声が続出。また、ファシリテーター伴野様のファシリテーションが秀逸であること、アサインしてくださる方すべてが業界全体をよくしたいという熱い想いを持つ方ばかりであることにも感銘を受けている。

・企画のユニークさ、アイデアの豊富さ
MA様がテクノロジー×クリエイティブ×コミュニティを柱として多方面で活躍されているため、アイデアが豊富。自社の要望を1つ話すと3つ以上のアイデアを出してくださるため、自社施策の幅が広がった。


ここからは、ハッカソンの概要となります

顧客インタビューからプロトタイプ試作したハッカソン

「顧客が何を思い、何を求めているのかを顧客の立場で考えるスキルを養う」を目的に、約1.5ヶ月間に渡り合計4日にて行われたオンラインハッカソン。
参加チーム同士で課題保持者を設定し、課題に対するインタビューやプロトタイプの試作・試用を行いながら、課題保持者にあった解決策を導き出すようなプログラムで開催。

●日程:2021年10月
●ハッカソン名:SLC 50th Hack -小さく始めるDX-
●主催:スミセイ情報システム株式会社
●運営:一般社団法人MA

内容(プログラム)

●DAY1:課題発見ワークショップ&クラウド理解
↓ 課題検証(インタビュー)
●DAY2,3:プロトタイプ開発ハッカソン
↓ プロトタイプの検証、試用
●DAY4:成果発表・学びの共有

場所

●オンライン会場:Remo
●ワークショップ:Miro
●コミュニケーション:Slack

 

こだわりは、「課題解決のプロセス経験」

ハッカソンの特徴は以下のとおりです。

  • 顧客インタビューが行いやすい環境で実施
    参加者同士で課題保持者を設定し、各自が抱えるちょっとした課題を対象とするなど、顧客インタビューの行いやすさもハッカソン設計に取り入れた
  • 外部のUX(ユーザー体験)専門家を招きアドバイス
    課題の検証やプロトタイプの試用検証期間は、実地方法について、外部専門家よりサポートをいただいた。

 

<関連リンク>
IT子会社に必須のデザイン思考、スミセイ情報システムが社内ハッカソンで育成する訳|日経×Tech社

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