事例

マイコン開発ボードを配布し、良質なフィードバックを期待した「STM32マイコンとTouchGFX GUIチャレンジ」

Point
✔ 「開発ツールの利用機会を広げる」「活用した上での良質なフィードバック」の2点を期待
コンテストだけでなく、マイコンを搭載した開発ボードのプレゼントキャンペーンを同時開催
✔ 初心者が多い中、有志同士の助け合いが生まれ、開発過程がDiscord上で垣間見えた

担当の方に、抱えていた課題と、依頼してよかったことについてお伺いしました。

お伺いした会社:STマイクロエレクトロニクスさま

開催目的は開発ツールの利用促進とフィードバック

Q:コンテスト開催の動機、MAにオファーした動機について教えてください

無料で利用できるGUIアプリケーション開発ツール「TouchGFX」の利用促進と、フィードバックを目的として韓国で開催したコンテストを、日本でも開催したいというのがはじまりでした。日本でのコンテスト開催は初めてだったため、日本でその分野に詳しいところをユーザーに聞いたところ、「ProtoPedia」さんをご紹介いただいき、運営ノウハウを期待してお願いしました。

有志の方同士の助け合いで、作品レベルが押し上げられた

Q:MAに依頼してよかった点は、どんなところでしたか?

コンテスト開始前の段階で、イベント開催のスケジュールやマイルストーンが雛形としてスプレッドシートにまとまっており、個別五月雨式に情報や判断を求められることがなく、期待していた通り運営面は安心してお任せできました。
また、企画面では「参加者がコンテストを魅力的に感じるポイント」などがしっかり用意されていると感じました。

今回コンテストを開催してみて想定外だったのは、STM32マイコンの経験者がとても少なかったこと。STM32マイコンを使ったシステム開発でつまづくユーザーが多い中、「作品が完成するのか」「応募数はどうなるのか」とても心配していましたが、質問できる場を準備いただけたことで、ユーザー同士で助け合う場が生まれ、最終的には想定よりも応募数が多かっただけでなく、作品のレベルもとても高いものが多いことに驚きました。
また、目的だったフィードバックアンケートも細かく回答が得られ、今後の参考になり、且つDiscordというプラットフォームなどを通して、一般ユーザーの生の声を得られたのは貴重な体験でした。


ここからは、コンテスト概要となります。

TouchGFXを駆使して、独自のGUIアプリケーションを開発するコンテスト

STM32マイコンとTouchGFXを駆使して、独自のGUIアプリケーションを開発するテーマ不問の自由な開発コンテスト。
GUIだけでなく、ハードウェア間とのインタラクションも審査基準にはいっており、マイコンとツールの両軸の利用が不可欠なコンテストでした。

●開催月日:2024年5月〜8月
●コンテスト名:STM32マイコンとTouchGFX GUIチャレンジ
●主催:ProtoPedia(一般社団法人MA)
●協賛:STマイクロエレクトロニクス

内容

0.開発ボード プレゼントキャンペーン
 ↓アイデアソン参加
1.作品をつくる
 ↓ 
2.コンテスト応募(オンライン審査)
 ↓ 一次選考
3.決勝審査会(オンラインでプレゼン審査)

TouchGFXの可能性を見たい

コンテストの特徴は以下のとおりです。

  • 「サービス利用機会を広げる」「活用した上での良質なフィードバック」の2点を期待
  • ボードのプレゼントキャンペーンを開催し、まずは使ってもらう
  • 応募促進のためにアイデアソンを開催
  • 質問できる場(Discord)を設け、ユーザー同士の助け合いの場を準備

<関連リンク>
コンテストページ|ProtoPedia
TouchGFX Designer Tools サイト|STMicroelectronics

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